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VOL374 青パパイヤについて

2023年8月21日

 

パパイヤとは、パパイヤ科パパイヤ属の常緑樹になる果実で、熱帯アメリカ原産とされ、「乳瓜(ちちうり)」または「木瓜(もっか)」と呼ばれています。世界の熱帯および亜熱帯で広く栽培されており、国内では沖縄県や鹿児島県などを中心に栽培、食用されています。
青パパイヤ又はグリーンパパイヤと呼ばれているものは、青パパイヤ専用に品種改良されたものもありますが、元々はそういう品種というわけではなく、一般的に果物として食べられている熟した黄色いパパイヤが、緑色の未熟な状態で収穫されたものです。これらの青パパイヤは果物ではなく、野菜のような食べ方をするので、調理用パパイヤとも呼ばれています。
青パパイヤは未熟な状態で収穫されるため、外皮は濃い緑色をしています。見た目はカボチャのように硬そうの皮ですが、それほど硬くなく、瓜のような感覚をしています。果肉は白く、緻密で、切ると白い乳液状の果汁が滲み出てきます。この乳液には蛋白質分解酵素がたくさん含まれており、肌弱い方はかぶれになる恐れがあるため、ビニール手袋をはめるようにしましょう。ちなみに、この乳液は切った後暫くすると蝋状(ろうじょう)に白く半固形になります。
国内の青パパイヤは主に沖縄県や鹿児島県で生産され、そのほか高知県や愛知県でも栽培されています。パパイヤは元々四季がない熱帯性の植物なので、1年を通して収穫出荷されています。ただ、国内では冬の気温が下がるため、収穫量に波ができ、たくさん収穫され、市場に出回るのは7月末から11月初旬くらいまでとなっています。

青パパイヤの効能
1 青パパイヤに含まれているパパインは、強いタンパク質分解酵素であり、この酵素は黄色く熟すにつれて減少してしまうことが分かっています。また、この酵素はタンパク質に限らず、脂肪や糖質も分解する働きが確認されています。さらに、青パパイヤを食べることで、胃腸に入った食べ物の消化を助けるとともに、体内の脂肪や糖分の代謝を高める効果が得られると言われています。
2 青パパイヤに含まれているポリフェノールは、赤ワインの約7.5倍とされ、強い抗酸化作用があり、血液をサラサラにし、心筋梗塞予防効果や、糖尿病予防効果など生活習慣病予防に効果が期待できます。また、活性酸素を抑える働きがあることからシミやシワ予防といったアンチエイジングこうも期待できます。
3 青パパイヤに含まれているビタミンCは、100gあたり45mgが含まれています。ビタミンCは女性にとって関心が高い美肌を保つためのコラーゲンの生成に欠かせない栄養素であります。また、廊下やがんの原因と言われている活性酸素を自らが酸化される事で身体を酸化から守る働きもあります。

青パパイヤの選び方
●鮮やかな濃い緑色、艶があるものを選びましょう
●手に持った時にずっしりと重みがあるものを選びましょう
●傷なく、白い果粉がちゃんと付いているものを選びましょう
⚫️種ありと種無しの見分け方が難しいとされていますが、ふっくらと丸いものの方が種ないものが多いようで(参考に)

青パパイヤの保存方法
●購入後、乾燥しないように、濡らしたキッチンペーパーで包み、ポリ袋などに入れ、冷暗所に置きます。気温があまり高い場合、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
🔴冷蔵庫の温度が低すぎると低温障害を起こし傷みやすくなる恐れがあるため、注意しましょう🔴