Blog
ブログ

vol.141 チェリモヤについて

2022年8月18日

チャリモヤとは、バンレイシ科の植物及びその果実を称します。原産地は南アメリカのペルーやエクアドルで、赤道直下が原産にも関わらず、寒冷及び暑熱に弱い性質があります。原産地ではさながら日本における柿のようなありふれた果実で、味は甘く柔らかい味わいで「森のアイスクリーム」とも言われています。食べごろが間違えると、早い場合青臭かったり、遅すぎる中身は茶色く変色し、苦味があります。
チェリモヤの果実としての美味しさから、世界各地に移植されて栽培が行われています。日本にも1980年代に導入され、1987年和歌山県が国内で最初の商品化に成功させました。ただし、暑さも寒さも弱く、受粉にも手間がかかる点から栽培が難しく、日本での栽培技術が確立されていないことから、初心者及び中級者には栽培がお勧めできない植物になります。

チェリモヤの効能

① チェリモヤに豊富に含まれているビタミンCは、100gあたり34㎎になり、老化やがんの原因とも言われている活性酸素を自らが酸化される事で身体を酸化から守る働きがあり、免疫力アップに役に立ち、感染症予防効果や生活習慣病の予防、肌トラブルの改善に効果が期待できます。
② チェリモヤに多く含まれているカリウムは、100gあたり230㎎と、身体から余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、高血圧症予防効果が期待できます。
③ チェリモヤに含まれているビタミンB6は、100gあたり0.23㎎になり、皮膚や粘膜の健康を維持する作用や、脂質の代謝を助ける脂肪肝の蓄積を防ぐ働きがあります。
④ チェリモヤに含まれている葉酸は、100gあたり90㎍と、ビタミンB12と強調し造血作用に関与することから貧血予防効果や、動脈硬化の危険因子であるホモシステインという悪玉アミノ酸が増えるのを防ぐ働きがあります。さらに葉酸はDNAやアミノ酸の合成にも関与することから、特に細胞分裂が活発な子供や妊婦に必要なビタミンとされています。
⑤ チェリモヤに含まれている食物繊維は、100gあたり2.2gと、水溶性と不水溶性のバランスが良く、コレステロール調整作用、整腸作用が共に効果が期待できます。

チェリモヤの選び方

●ふっくらとした丸みの強い形をした物を選びましょう
●果皮の色が綺麗で艷のある物を選びましょう
●ちょうどいい熟し具合としては、甘い匂いがすること、触ったときにしっとりとした柔らかさが感じられる程度

チェリモヤの保存方法

●8度以下で保存すると低温障害になり、30度以上で保存すると追熟障害が起こる可能性がある為、置かれる場所もよく考えた方が良いようです。ちなみに、冷やして食べる場合も冷蔵庫に入れっぱなしにしないようにしましょう。
●未熟の場合、20度前後の場所で、直接に風が当たらないように、新聞紙で包み追熟をさせて下さい。

*注意点*

中に入っている種子は、吐き気などを引き起こす可能性が指摘されている為、避けるか吐き出すかして、食べないようにしましょう。