Blog
ブログ

vol.143 ドリアンについて

2022年8月22日

ドリアンとは、アオイ科ドリアン属に属する常緑の多年生植物で、又は食べられる果実のこと称します。ドリアンは、東南アジアのマレー半島が原産になり、果実は強い甘みをもち、栄養豊富で特にビタミンB1が多く含まれ、「果物の王様」まだは「フルーツの悪魔」とも呼ばれています。

本場では、高級な為「女房を質に入れてでも食べたい」と言われるほど、ドリアンのことを考えるだけでうっとりするという人が居れば、そばにあるだけで逃げ出したくなる人も居る、これほどまでに好き嫌いがはっきり分かれる果物はなかなかないでしょう。

茶褐色の表皮は優雅さを感じられない無骨な雰囲気で、強烈な香りも特徴で、腐った玉ねぎか都市ガスのような香りを放つ、それとは裏腹に、クリーミーなカスタードのようなねっとりと濃厚な甘さがたくさんの人々を虜にしたことができたのもドリアンだけでしょう。

ドリアンの東南アジアの最盛期は4月から8月になり、年中に出荷されていますが、時期以外は非常に高価な物になります。日本に最も多く輸入されているタイのドリアンの旬は東部地域4月から6月、南部地域6月から8月になります。ドリアンの日本での栽培は、成功例(実がなったドリアンのことを言う)が僅か2例にとどまり、1例目は2007年東京の熱帯博物館で、2例目は沖縄の海洋博公園熱帯ドリームセンターであります。これまでに石垣島では、ドリアンの花を咲かせることが何度か成功したものの、実を結ぶところまでは到達したことがなかったです。

ドリアンの効能

① ドリアンに豊富に含まれているビタミンB1は、糖類を分解してエネルギーに変える重要な栄養素になります。疲労回復に効果があり、不足すると乳酸等が溜まりやすく疲れやすくなります。また、ビタミンB1は水溶性のビタミンで熱に弱く、加熱調理では摂取しにくい為、果物など生食で補給するといい、まさにドリアンはビタミンB1の補給源として理想的と言えるだろう。
② ドリアンに含まれているカリウムは、人体に必要なミネラルの一種であり、体内の浸透圧の調整に働きかけ、摂りすぎたナトリウム(塩分)の排出を手助けする作用があります。
③ ドリアンに含まれている葉酸は、水溶性のビタミンの一つになり、細胞増殖に欠かせないDNAの合成に関与している為、人体にとって重要な栄養素になります。
④ ドリアンに含まれているビタミンCは、水溶性のビタミンの一つで、抗酸化ビタミンとして知られ、体内でコラーゲンの生成に働きかける作用が有ります。
⑤ ドリアンに含まれているモリブデンは、赤血球やもぐロビンを作る為に必要な栄養素の一つになり、貧血防止に役に立ちます。

ドリアンの選び方

●均整のとれた形のいい物を選びましょう
●軽い物を選びましょう(重たいドリアンは熟す前に落ちてしまったか、浸水している恐れがある)
●ドリアンは完熟すると表皮が茶褐色に変色と共に殻が割れ、しかし、殻が大きく割れている物だと熟しすぎていて果肉が傷む可能性がある為、殻が割れてなく亀裂が入っている物を選びましょう
●カットしてあるドリアンの場合、果肉が変色しておらず、張り艷のある物を選びましょう

ドリアンの保存方法

●完熟前のドリアンは風通しのいい場所に常温保存しましょう
●完熟後のドリアンは、皮を切り開いてから中の果肉を取り出し、ラップでしっかりと包み、空気に触れないように保存袋に入れて、密閉してから冷蔵保存しましょう

ドリアンの食べ過ぎに注意

●ドリアン100gあたりカロリーは140Kcalとなり、糖質100gあたり25.0gが含まれている為、毎日食べると過剰摂取になる恐れがあります。
●ドリアン「ビールとの飲み合わせが悪い」、理由としてはドリアンがビールと合わさることで胃の中で発酵が進み、膨満感が増すことよって、悪酔いしやすく、胃腸症状が出やすくなるなどが挙げられています。