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vol.146 パッションフルーツについて

2022年8月25日

パッションフルーツとは、アメリカ大陸の亜熱帯地域を原産とするトケイソウ科トケイソウ科トケイソウ属の植物で、その実のことを称します。
日本には明治時代中期に導入され、その名前から「パッション=情熱」のフルーツと思われがちですが、実際は花の形がキリストの受難(パッション)に似ていることに由来しているという説があります。花が時計の文字盤を思わせることから和名では「果物時計草(くだものとけいそう)」と言います。国産の物はハウスなど早い物2月から収穫を始まり、6月から8月に最も多く出回っています。主な産地として鹿児島、沖縄を中心に東京の小笠原や千葉の館山など温暖な地域に作られています。
パッションフルーツは甘酸っぱく南国のフルーツらしいトロピカルな味わいで、マンゴーやパインとも異なり芳醇で華やかな香りになり、追熟させることで酸味が抜け甘さが増してきます。夏と冬の年に2回収穫を迎え、酸味が控えめで甘味が良く乗る夏果に比べ、冬果葉酸味が強いものになります。

パッションフルーツの効能

① パッションフルーツにはβ—カロテンが豊富に含まれ、100gあたり1100㎍となり、フルーツの中ではトップクラスの多さを誇ります。β—カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康に保つ働きや、免疫力高めて風邪を予防する効果が期待できます。
② パッションフルーツに含まれているカリウムは、体内の塩分濃度調整をし、余分な塩分を排出する働きがあるので、利尿効果やむくみ解消、高血圧症予防効果が期待できます。
③ パッションフルーツに含まれているビタミンCは、強い抗酸化作用があり、がんや脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病の予防する働きがあります。さらに、ハリのある肌へ導くコラーゲンの生成を促し、シミの原因となるメラニンの生成を抑えるなど美肌作りに欠かせない栄養素になります。
④ パッションフルーツに含まれているビタミンB6、葉酸は、アミノ酸の合成と代謝に大きな役割を持ち、脂質代謝や貧血、肌荒れ予防をサポートするビタミンB6と、同じビタミンB群の一つで胎児の健全な発育や、貧血、認知症の予防に不可欠な葉酸など、女性に欠かせない栄養素になります。

パッションフルーツの選び方

●大きな傷や割れ目などがない物を選びましょう
●全体にまんべんなく色付いていて、表面に艷がある物を選びましょう
●手に持って少しでも重みが感じる物を選びましょう
●パッションフルーツ特有な爽やかな甘酸っぱい香りがある物を選びましょう

パッションフルーツの保存方法

●表面にシワが無い状態のパッションフルーツは甘酸っぱくて美味しいですが、常温において追熟させるとフルーティーな香りが漂い酸味が和らぎます。
●すでに追熟させたものの保存は、密封袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう