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vol.147 プルーンについて

2022年8月26日

一般的に生のスモモをプラムと言い、乾燥したものをプルーンと呼びます。

ヨーロッパでは生のスモモは「プラム」と呼び、干したスモモを「プルーン」と呼びます。
一方、アメリカでは生食用のスモモは「プラム」と呼び、ドライフルーツ用のスモモは生でも、干しても「プルーン」と呼ぶこと多いです。
日本では「プラム」はほぼイコール「スモモ」で、品種は「プラム井上」、「大石早生」、「ソルダム」等になり、干した実のことを「プルーン」と呼ばれています。

プルーンの効能

① プルーンに含まれている食物繊維は、100gあたり7.2gになり、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がほぼ同じ量で含まれている為、腸内環境の改善や便秘改善に期待できます。
② プルーンに含まれている水溶性食物繊維であるペクチンは、LDL-コレステロール値を低下させる働きがあります。
③ プルーンに抗酸化物質であるポリフェノールの一種「ネオクロロゲン酸」が含まれており、アンチェイジング効果が期待できます。
④ プルーンに含まれているビタミンAは、100gあたり110㎍になり、肌や髪、目の機能を保つために重要な役割を果たします。
⑤ プルーンに含まれているビタミンKは、血液の凝固促進や骨の形成や強化に役に立ちます。ちなみに、ビタミンKは、食物から摂るビタミンKと体内腸内細菌や組織で生成されるビタミンKの2種類があります。
⑥ プルーンに含まれている鉄分は、100gあたり1.1㎎になり、バナナの3.6倍で、グレープフルーツの11倍になり、貧血予防効果が期待できます。
⑦ プルーンに含まれている葉酸は、ビタミンの一種で代謝に関わる栄養素になります。アミノ酸ホモシステインの代謝の調節により、心臓病や脳卒中の予防に繋がる為、血中葉酸値の低い高齢者にとっては特に重要になります。
⑧ プルーンに含まれているカリウムは、筋肉の緊縮や体内の水分と電解質のバランス維持に重要な役割を果たします。また、カリウムは蛋白質、脂肪、炭水化物をエネルギーに変換する為、神経系の伝達にも有効です。
⑨ プルーンに含まれているマグネシウムは、カルシウムと共に働くことで、筋収縮を調整したり、血管を広げて血圧を下げたり、血栓を予防する効果が期待できます。さらに、骨や歯の形成にも必要な栄養素になります。

プルーンの食べ方

●そのまま食べる
●ヨーグルトやシリアルにトッピングする
●プルーンに多く含まれている抗酸化物質やカリウム、食物繊維、鉄分は、調理による加熱で変化することがないので、煮込む、蒸す、炒める、焼くなどの料理に使える
●料理のコクとまろやかさを出す為の隠し味にも使える

プルーンの食べ過ぎに注意

●プルーンの可食部100gあたりのカロリーは235Kcalになり、かなり高めの為、食べ過ぎに注意しましょう
●プルーンは糖質が多く含まれ、ドライプルーン1個(約8g)あたりの糖質量は3.3gになり、半分近くが糖質でできています。糖質制限している方は、食べ過ぎないように気を付けましょう
●プルーンに食物繊維が豊富に含まれている為食べ過ぎると、お腹が緩くなる場合があるので、注意しましょう
●プルーンに食物繊維が豊富に含まれ、食物繊維を摂る時は水分も一緒に摂らないと逆に便秘が悪化する可能性がある為、十分な水分補給をしましょう