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vol.163 栗について
2022年9月20日
栗(くり)とは、ブナ科クリ属の木の一種で、またその果実のことを称します。栗のうち、各栽培品種の原種で山野に自生するものは、柴栗(しばくり)又は山栗(やまくり)と呼ばれ、栽培品種は柴栗と比べて果実が大粒であります。日本と朝鮮半島南部が原産になり、北海道西南部から本州、四国、九州の屋久島まで、および朝鮮半島に分布し、暖帯から温帯域に分布し、特に暖帯上部に多産する場合があります。日当たりのよい山地、丘陵などに自生し、ただし、現在では広く栽培されている為、自然分布との境目が判りにくい場合があります。
和名栗の語源は諸説あり、食料として古くから栽培され、果実が黒褐色になるので「黒実(くろみ)」になり、これが転じて「くり」と呼ばれるようになったという説があります。また、樹皮や殻が栗色というところから樹名になったという説もあります。くりとはそもそも石という意味で、実の硬い殻をくりと呼んだと説もあります。
栗の効能
秋の味覚として知られている栗は、美味しさだけではなく、実に栄養豊富なスーパフードとして多くの健康効果が期待できます。
① 栗に含まれているビタミンB1は、100gあたり0.21㎎になり、糖質やアミノ酸の代謝をサポートし、糖質を燃やしてエネルギーに変える為、白米を主食とする日本人に積極的に取り入れたい栄養素になります。また、疲労回復、神経と筋肉の機能を正常に保つ働きもあります。
② 栗に含まれているビタミンCは、100gあたり33㎎にもあり、抗酸化作用が肌のターンオーバーをサポートし、ニキビや肌荒れなどのトラブルをケアしてくれる効果が期待できます。
③ 栗に含まれている食物繊維は、100gあたり4.2gが含んでいます。栗に含まれている食物繊維は、腸内にある老廃物の排出をサポートする不溶性食物繊維の為、腸内環境を整え、便秘解消効果が期待できます。また、胃腸に止まることから、血糖値の急激な情報が起こりづらい食材でもあります。
④ 栗に含まれているカリウムは、体内に溜まった余計な老廃物や水分を排出する働きがあり、むくみ対策に効果期待できます。また、カリウムは血圧を正常に保つ働きもあります。
⑤ 栗に含まれているタンニンは、渋み成分のことで、ポリフェノールの一種であり、栗の渋皮部分に多く含まれています。タンニンは抗酸化作用があり、血管の老化によって硬くなる動脈硬化予防効果が期待できます。また、老化やがん予防効果が期待できます。さらに、毛穴を引きしめる収斂作用も期待できます。
栗の選び方
●鬼皮にハリと光沢がり、丸みがある物を選びましょう
●小さな穴が開いたものや黒っぽい傷がある物を避けましょう
●ずっしりと重みのある物を選びましょう
栗の保存方法
●栗に含まれている澱粉質はさつま芋などに似ている為、収穫してすぐに食べるより、3、4日寝かせることによって、澱粉が糖に変わり甘みが強く感じられるようになります。ただ、常温で乾燥や虫食いの心配がある為、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●生のままの栗は乾燥しやすく、むきだしのまま置いておくと乾燥し、香が抜けると共に実が痩せてしまうことがあります。使うまでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●一度茹でたものは、密閉容器や袋に入れ冷蔵保存してくだい。ただし、じゃがいもと同じようにとても傷みやすいので、2、3日で食べきるようにしましょう。
栗の食べ過ぎに注意
●栗は糖質やカロリーが高く、100gあたり164Kcalになり、通常の食事のほかに間食で多くの栗食べるのは、カロリーオーバーの原因になりますので、注意しましょう。
●大人の場合、1日の適量は10粒程度
●こどもの場合、1日の適量は5粒程度