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vol.205 小雪について

2022年11月22日

今日は11月22日(火)、二十四節季の第二十番の小雪(しょうせつ)です。
「暦便覧」によると、「冷ゆるがこ故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」、意味としては、陽射しが弱まり、冷え込みが厳しい季節になります。木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃になります。

「小雪の三候」

① 「初候」…虹蔵不見(にじかくれてみえず)、11月22日から26日頃、曇り空が多くなる頃、陽射しが弱まり、虹を見ることが少なくなります。見ることができても、夏空のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとすぐに消えてしまいます。
② 「次候」…朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)、11月27日から12月1日頃、朔風とは北風のことで、冷たい北風が木々の葉を落とす季節になります。地面いっぱいに広がる落葉と、葉を落とした木々は冬景色の象徴であり、季節の移り変わりが感じられる時になります。
③ 「末候」…橘始黄(たちばなはじめてきばむ)、12月2日から12月6日頃、橘の実が黄色くなっていく季節になります。橘とは柑橘のことで、古くから日本に自生し、常緑植物であることから「永遠」を意味するとされ、不老不死の実だと言われていたようです。

小雪の行事

●お歳暮
お歳暮は、一年間お世話になった感謝の気持ちを込めて年末に送る品物のことを称します。
●新嘗祭
新嘗祭(にいなめさい)は、天皇が新穀(お米)を宮中の神殿に備え、自らも食すことで収穫への感謝を表す儀式になります。

小雪の草花

●寒菊
寒菊(かんぎく)は、気温が低く日照時間が短い環境下でも花を咲かせ、花や緑が少ない冬を彩る花として重宝されてきました。
●御山竜胆
御山竜胆(おやまりんどう)は濃紫色の花で、日本固有の品種になり、本州の高山帯に花を咲かせます。花屋では、キヤマリンドウという名で取り扱っています。
●草山丹花
草山丹花(くささんたんか)は、星型の花が可愛く、アフリカ原産で中国経由日本に渡来してきたとされています。
●シーマニア
南アフリカ原産で、日本の冬場に室内で育てれば花を咲かせることが出来ます。

小雪に食べる旬の食べ物

●キャベツ
冬のキャベツは寒玉と呼ばれ、葉と葉の隙間がなく玉がぎっしりと硬く締まっていのが特徴であり、加熱しても崩れにくいので、鍋料理や煮込み料理などに最適です。
●慈姑(くわい)
慈姑(くわい)は、中国から伝来した野菜で、独特なほろ苦さが特徴です。とがった芽の形から「芽が出る」⇒「芽出たい」という縁起物として正月のお節料理に用いられています。
●レモン
酸っぱい果実というイメージが強く、ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれています。ジュースや料理のアクセントなど様々な場面に使われています。
●蓮根(れんこん)
蓮根はその名の通り蓮の地下茎(根)のことを称します。蓮根の形状から、輪切りにした時に丸い空洞が並んでいて、向こうが良く見えることから、「先の見通しが良い」という縁起を担いで、お節料理に欠かせない物になっております。
●鯛(たい)
「めでたい」という語呂合わせでお祝いの席に登場する魚と言えば鯛です。