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vol.212 大和芋について
2022年12月2日
大和芋(やまといも)とは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のツル性多年草の芋であり、奈良県在来のツクネイモの品種になります。関東などでは、イチョウ芋を「大和芋」と呼ぶが、奈良県産の大和芋は粘り気の強いげんこつ型黒皮ツクネイモで、別の品種になります。奈良県内で古くから栽培されてきた伝統野菜の一つとして、奈良県により「大和野菜」に認定されています。
大和芋を含むツクネイモ群は、大陸から渡来したナガイモの一種で、山に自生する日本原産のヤマノイモとは別の種になります。
大和芋の効能
1、 大和芋に含まれているアミラーゼは、消化酵素であり、米など澱粉を含む食材の消化を助ける働きがあります。
2、 大和芋に含まれている蛋白質は、100gあたり4.5gになり、身体を作る重要な成分になります。
3、 大和芋に含まれている食物繊維は、100gあたり1.4gになり、便秘改善効果が期待でき、生活習慣の改善効果が期待できます。
4、 大和芋に含まれているカリウムは、100gあたり621.0㎎になり、血圧を下げる効果が期待できます。
5、 大和芋に含まれているビタミンCは、細菌に対する抵抗性を高めることができる、免疫力向上効果が期待できます。
大和芋の選び方
●出来れば土付きのままの物が長持ちする為、選びましょう
●土が付いていない場合、表面がしっとりと湿った感じの物を選びましょう
●傷やひび割れがない物を選びましょう
●なるべく凸凹が少ない物を選びましょう
●持った時ずっしりと重みのある物を選びましょう
大和芋の保存方法
●新聞紙等に包んで冷暗所において保存しましょう
●丸ごとの場合冷蔵ではなく、室温の方が良いが、切ってある物は、切り口をラップでぴったり包んで冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●冷凍する場合、皮を剥いて輪切りにし、重ならないように並べてラップをぴったりと張り付けるように包んで冷凍しましょう
調理ポイント
大和芋は一般的な長芋と仲間になり、使い方もほぼ同時になります。粘りの度合いが全くと言っていいぐらい違います。強烈な粘り気で、よく摩り下ろしたものはお箸で全部持ち上げることが出来るぐらいです。また、凸凹したものは皮剥きが難しく、黒い部分が混じらないように綺麗に剥いて使ってください。さらに、味に癖はなく、加熱調理すると優しい香りがします。