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vol.238 大寒について
2023年1月20日
今日は1月20日(金)、二十四節季の第二十四番の大寒(だいかん)です。
「暦便覧」によると、「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」、一年で一番寒さの厳しい「大寒」になります。「三寒四温」という言葉のように、寒いが三日続くと、そのあとの四日は暖かくなり、寒い中にも少しだけ春の気配を感じられます。逆の見方をすれば、これから暖かくなるということでもあります。春はもう目の前にあるのです。
「大寒の候」とは、小寒の日から、次の節季「立春(りっしゅん)」の前日まで使うことができます。次の立春は2023年2月4日の為、1月20日から2月4日までは「大寒の候」と称することができます。
「大寒の三候」
① 「初候」…欵冬華(ふきのはなさく)、1月20日から1月24日頃、凍てついた地面に蕗(ふき)の花が咲き始める頃になります。地面には雪が積もり、強い寒さが襲ってくる時期ですが、草花は春に向けて着実に動き出しています。
② 「次候」…水沢腹堅(さわみずこおりつめる)、1月25日から1月29日頃、沢の水が氷となり、厚く張りつめる頃になります。この時期に、一年での最低気温を記録することが多く、氷点下に達する地域も多く見られます。
③ 「末候」…雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)、1月30日から2月3日頃、鶏が春の気を感じ、卵を産み始める頃になります。自然な状態の鶏は、日照時間が長くなるにつれ、産卵率が上がっていくため、春から夏にかけて沢山の卵を産みます。
大寒の行事
●節分
立春の前日のことで、「季節を分ける」という意味があります。季節の変わり目にはお気が出るといわれたことから、「鬼は外、福は内」と豆をまく慣わしや、柊(ひいらぎ)と鰯(いわし)の頭を玄関に飾る習慣ができました。
大寒の木
●南天(なんてん)
「難を転じて福となす」という意味に通じることから縁起が良いとされ、正月飾りなど祝事に使われています。さらに、南天の実には咳き止めの効果があり、古くから薬用として利用されています。
大寒に食べる旬の食べ物
●鰤(ぶり)
大きくなるにつれて呼び方が変わる出世魚の鰤、脂の多い魚であることから「アブラ」が変化し「鰤(ぶり)」という名前になったと言われています。
●金柑(きんかん)
実は小さいですが、皮ごと食べられるため、ビタミンCをたくさん撮ることができます。赤みが強く、丸く、形の良いものを選ぶとより美味しくいただけます。
●牛蒡(ごぼう)
牛蒡(ごぼう)は身体の毒素を排出してくれる為、血液が浄化され、むくみの解消やお肌の調子を良くする効果が期待できます。