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vol.50 久寿餅について
2022年3月29日
久寿餅(くずもち)とは、小麦粉の澱粉を発酵させたものに水を加えて練り込む、型に流し入れ蒸したものをいい、江戸時代から庶民の味として親しまれています。久寿餅(くずもち)は元々お麩の副産物であり、小麦粉からお麩の原料となる小麦蛋白質を分離し、取り出します。残ったものは、久寿餅(くずもち)の原料となる小麦澱粉を1年半から2年間、発酵させて作られたのは久寿餅になります。久寿餅(くずもち)として江戸庶民に食べられる前に、表具用や建具の糊として重法されていました。
久寿餅(くずもち)は、発酵食品であり、腸を強くし免疫力を高める効果があり、小麦粉からグルテンを除いている為、ヘルシーでもあります。
関東のくずもちと関西のくず餅は、呼び名だけは同じですが、漢字表示も違う、中身も全く違うものになります。
【関東の場合】
『久寿餅』と書いて、小麦粉を発酵させたものが原料になっています。
【関西の場合】
『葛餅』と書いて、葛という植物の根から取れる澱粉(葛粉)を精製したものが原料になっています。