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vol.60 要注意な生薬
2022年4月12日
西洋医学の場合は、病気を主体に、病気を診て検査値等のミクロな視点から分析し治療を行います。東洋医学による漢方薬の場合は、病気を診るではなく、人そのものを主体に、体調をよく確認し、全体のバランスを整えることによって、病気ならないようにするのは目的です。
漢方薬(かんぽうやく)は、自然の生薬で作られているお薬の為、通常食事の延長のようなイメージで、漢方薬には副作用がないと思う人が少なくないですが、実にそうではありせん。西洋薬より副作用が少ないものの、体に合わないお薬を飲んだ時に体調を悪くすることがありますので、定期的な見直し、体調に合ったものを選ぶ必要があります。ですから、漢方薬の場合、身体に合わないときは、選薬が間違いと称します。副作用と、身体に合ってないお薬を飲むことになる悪い作用とは分けて考えなければならないです。
それでは、使う時要注意な生薬を紹介します。
麻黄…最もポピュラーな生薬であり、葛根湯に含まれています。交感神経を刺激し、眠気を目覚め、シャキッとしたり、精神を興奮させたりすることがあります。ですから、高血圧、心臓病、糖尿病を持つ人にはお勧めできません。
大黄…便を出す動きがある生薬、下痢気味の人、便秘ではない人にお勧めできません。
甘草…殆どの漢方薬に含まれている、少量の場合問題ないですが。一定の量が超えた場合、むくみ、血圧上昇、低カリウム血症による痙攣などを起こす恐れがあります。
地黄…胃に負担をかける生薬、胃腸の弱い人にはお勧めできません。