Blog
ブログ

vol.92 粽

2022年6月3日

粽(ちまき)とは、もち米やうるち米などで、様々な具材を入れ、三角形又は円錐形に作り、粽の葉(笹の葉、竹の葉など)で包み、イグサなどで縛り、葉ごと蒸すか茹でて加熱し、葉を剥いて食べる食品のことを言います。

日本において、粽(ちまき)は柏餅と並ぶ端午の節句の供え物として用いられています。日本の粽はもち米だけではなくうるち米も使用し、包む葉にも茅(ちがや)、笹、竹の皮、藁(わら)などが様々なであります。さらに、地方によって、形や中身が異なり、一般的に北海道から関東甲信越、九州の一部では中身がおこわになり、東海から九州では中身が甘い団子になります。

中国において、粽は水分を吸わせたもち米をしっかり水気を取り、味付けした肉と一緒に入れ、粽葉で包み、茹でるか蒸すかに加熱して作る方法は主流であります。地域によって、塩漬けのアヒルの卵黄を入れたり、餡子に栗を入れたり、棗(なつめ)を入れたりすることもあり、特別なものでは煮アワビやチャーシューを包んだものもあります。

台湾において、南部粽、北部粽と客家粽に大きく分けられています。南部粽は、水に浸した生米を水気切り、五香粉や胡椒、醤油で味付け、蒸すか炒めてから、肉などと一緒に竹の葉で包み、蒸します。北部粽は、もち米を水に浸してから、豚肉、椎茸、塩漬けアヒルの卵黄、落花生、栗、大根切干しなどの具材と共に竹の葉で包み、煮ます。客家粽は、南部粽と同じものもあれば、浸したもち米を石臼ですり、米粉をまぶし団子にして、大根切し干や調味料と共に笹の葉で包み、蒸します。