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VOL250 季節の変わり目…冬から春編

2023年2月7日

 冬から春になると、寒暖差や、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気圧変動が大きい季節になり、寒暖差に対応するため自律神経の一つである交感神経優位が続くと、エネルギー消費を増え、疲れやだるさが感じやすくなります。自律神経には、体を活動的にする交感神経とリラックスさせる副交感神経があり、二つがバランスを取りながら、心臓や胃腸、血管などの臓器の働きが司っています。この自律神経、自分の意志ではコントロールできなくなり、ちょっとしたストレスでもバランスが乱れてしまう可能性があります。

 気温の寒暖差と共に、気圧の変動によっても、自律神経のバランスを崩したりすると、耳の奥にある内耳が敏感に感知することになり、それによって自律神経はストレス反応を引き起こし、交感神経が興奮状態になりやすくなります。その結果抑うつやめまいの悪化、心拍数の増加、血圧の上昇、慢性痛の悪化等の症状が現れます。それらは「春バテ」と称します。

 「春バテ」の症状は、倦怠感や疲労感、頭痛、肩こりがポピュラーになります。そのほかにも、ストレスにより気分が落ち込むなどのメンタル面の不調も症状として目立ちます。季節の変わり目は、外気が大きく変化することや環境の変化によって体調不良を感じやすくなります。

春バテになりやすい生活習慣

1、 季節に合わない服装

 季節に合わない服装は、体温調整がうまくできなくなる為、春バテになりやすい原因の一つです。暖かくなってきても冬のコートを着ている、ぽかぽか陽気だからといって半袖を着るとか、季節に合わない服装は避けましょう。この時期には、脱ぎ着しやすい服装を選ぶのがお勧めします。カーディガンやパーカーなどを羽おり、熱くなったら脱げて、寒くなったら上から着られるような服装を心掛けましょう。

2、 休日の寝だめ

 適切な睡眠時間は、個人差はあるとはいえ7時間から8時間がベストとされています。疲労が溜まっているという理由で、休日寝だめする方は多く、実に疲労回復効果は得られないことが多くの研究で明らかになっています。深夜に寝る習慣を止めて早寝早起きを心がけましょう。朝日を浴びる習慣をつけられるとセロトニンの分泌が捗り体調が安定します。しっかりと睡眠時間を確保し、毎日を気持ちよく生活する意識を持ちましょう。

3、 食事のバランス悪さ

 季節に関わらず食生活のパランスが悪いと体調を崩しやすくなってしまいます。栄養バランスを考慮すると、お米などの主食と肉、魚等の主菜、野菜、キノコ、海藻類などの副菜、汁物を組み合わせた和食が一番理想的になります。

4、 過度の飲酒

 一日の疲れを癒すために、晩酌をしたいという方は多いかもしれないですが、過度の飲酒は禁物です。

5、 就寝前のスマホ

 就寝前のスマホは、睡眠の質を落とす恐れがあるとされています。スマホやパソコン画面から発生しているプルーライトは、網膜の機能を低下させ、決して身体にいいものではありません。知らず知らずのうちに睡眠不足となり、十分に体を休められていないことから、春バテになってしまうのです。

春バテになりにくい生活習慣

1、 規則正しい生活

 平日は早寝早起きができていても、休日も生活習慣を乱れなく、規則正しく生活することを心掛けましょう。決められた時間帯に何をするか予め決めておきましょう。

2、 適度に体を動かすこと

 適度に身体を動かしましょう。運動が得意ではない場合は、誰かと一緒に身体を動かす習慣をつけるのがお勧めします。お互いに楽しく続けられることができるでしょう。

3、 リラックスすること

 入浴でリラックスすることが効果的です。入浴には副交感神経を高める効果があり、一日のストレスや疲労感を回復してくれる効果が期待できます。さらに、入浴には、血行促進効果や、自律神経を整える効果、血液やリンパ液の循環を促す効果、筋肉の緊張をほぐす効果も期待できます。