Blog
ブログ
VOL273 蛤について
2023年3月13日
蛤(はまぐり)とは、マルスダレガイ上科マルスダレガイ科に分類される二枚貝の一種で、食用として一般的な貝類の一つになります。
淡水が流れ込む浅瀬や砂泥地に生息し、柔らかくふっくらとした身と強い甘味が特徴です。二枚の貝殻がぴったりと重なり、対の殻以外は合わないことから、「夫婦円満」、「夫婦和合」の象徴とされてきました。結婚式に蛤のお吸い物が出るのは「生涯ひとりの人と添い遂げて、幸せの人生を送れますように」という願いを込められています。また、3月3日に食べると良縁を招くと言われ、雛祭りにも欠かせない食材になっています。
蛤の産卵期は5月から10月で、旬は産卵に向け身に栄養をたっぷりと貯める春先の2月から4月になります。国内主な産地は、茨城県から千葉県に続く鹿島灘が有名です。海外では中国、台湾、メキシコなど産地になっています。
蛤の効能
1 蛤に含まれている鉄分の多くは、血液中の赤血球、ヘモグロビンの成分として、身体の隅々まで酸素を届ける役割をしています。体内に酸素が届けられなくなると立ち眩みや動悸を引き起こすほか、肌荒れや持久力の低下が起こり、疲れやすくなり、貧血を起こすことなどもあり、それらを予防する効果が期待できます。
2 蛤に含まれているマグネシウムは、カルシウムやリンとともに歯や骨を作る大切な栄養素になります。また、体内で働く多くの酸素の働きを支え、肌や身体を健康に保つ作用もあります。
3 蛤に含まれている亜鉛は、蛋白質の代謝を担って、肌や粘膜の健康を維持に役に立ちます。亜鉛不足すると、舌の上にある味蕾という細胞の代謝が鈍くなり、味覚障害を引き起こす恐れがあります。
4 蛤に含まれているビタミンB12は、DNAの合成や調整に深く関わっており、正常な細胞の増殖を助ける働きがあり、神経を正常に機能させる働きなどの効果も期待できます。
5 蛤に含まれているタウリンは、体内で胆汁酸とともに消化を助けるほか、コレステロール値を下げたり、高血圧を予防したりする働きがあります。また、肝機能を高めたり、二日酔いを予防したり、二日酔いを解消する効果が期待できます。
6 蛤に含まれているグルタミン酸は、旨味成分ともなる非必須アミノ酸の一種で、GAVAを作り出し、脂質の蓄積を抑え、肌を美しく保つ働きがあります。
7 蛤に含まれているグリシンは、非必須アミノ酸の一種であり、不眠解消効果や抗酸化作用があるとされています。
蛤の選び方
●表面につやつやとした光沢がある物を選びましょう
●表面が濡れている物を選びましょう(表面が乾いてしまうと、白く粉を吹いたようになり、漁獲後時間が経ったことを表す)
●粒が大きく丸みがあり、重みのある物を選びましょう
蛤の砂抜き方法
●購入後1Lの水に対し30gの塩を加え、浸して、冷暗所におき、砂抜きを行う
●30分程度に水を切り、水切った状態で暗い所に置いとくと、砂抜き・水抜き完了になる
*水抜きについては、お好みになるが、そのままでは殻の内側に円錐が含んでいる為、料理によって塩辛すぎる場合がある*