Blog
ブログ
VOL282 牡丹海老について
2023年3月27日
牡丹海老(ぼたんえび)とは、軟甲羅十脚目タラバエビ科、タラバエビ属に分類される海老の一種になります。牡丹海老は甘海老と同じく成長の過程で性転換を行い、生まれて4年程度はすべてオスで、4年目から5年目にかけて全てメスになり、5年目で産卵を迎え、そのまま一年近く抱卵状態となり、寿命は8年ほどとみられています。2月から4月頃までオスが美味しい時期とされています。
牡丹海老は成長すると20㎝近くにもなり、体色は透明感のある薄い朱色で、頭胸甲側面には不規則な白い斑点があり、背部に赤い縞模様があり、足にも赤い縞模様が入っています。
牡丹海老は、日本海には分布せず、本州の太平洋側にのみ生息している為、漁獲量が甘海老に比べはるかに少ないうえ、その食味の良さから高級すしネタなどに用いられ、甘海老の何倍もの値段で取引されています。
ぼたん海老の効能
1 牡丹海老に含まれているタウリンは、脳卒中の予防効果や高血圧の予防効果、心臓病の予防効果などが期待できます。また、疲労回復効果や視力回復効果もあるとされています。更に、肝機能を回復する効果も期待できます。
2 牡丹海老に含まれているアスタキサンチンは、強い抗酸化作用があるため、発がんを抑制効果や疲労回復効果、美肌効果、動脈硬化の改善効果、血液をサラサラにする効果が期待できます。また、目の周りの血管を拡張して血行促進効果、眼精疲労の改善効果も期待できます。
3 牡丹海老の殻や尻尾に含まれているカルシウムは、骨や歯を作る働きの他に、神経興奮を抑制効果や血液凝固作用の促進効果が期待できます。カルシウム不足すると骨から溶け出して供給されてしまうので、継続的に摂取すれば骨粗鬆症の予防効果も期待できます。
4 牡丹海老に含まれているキチン質は、血圧の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げたりする効果が期待できます。キチン質は摂取しても体内では消化されず、食物繊維と同じように働くと考えられ、腸内を綺麗し、毒素を排出し、免疫力向上させ、肥満防止効果も期待できます。
ぼたん海老の選び方
●殻に透明感がある物を選びましょう
●白い斑点がくっきりしている物は新鮮の証、選びましょう
●頭のミソが黒くなっていない物は新鮮の為、選びましょう
◎殻と身の間に隙間がある物は避けましょう