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VOL334 梅雨の養生
2023年6月14日
梅雨(つゆ)とは、北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国南部から長江流域にかけての沿海部及び台湾、東アジアなどの広い範囲においてみられる特有の気象現象で、5月から7月にかけて曇りや雨の多い期間のことを称します。
東アジアでは、春や秋は、温帯低気圧と移動性高気圧が交互に通過し、周期的に天気が変化し、一方、盛夏期には亜熱帯高気圧の影響で高温多湿な気候になります。そして春から盛夏の間と、盛夏から秋の間には、中国大陸東部から日本の東沖に前線が停滞することで雨季になります。この中で、春から盛夏の間の雨季を梅雨と、盛夏から秋の間の雨季が秋雨と称します。ちなみに、梅雨の時期が始まることを「梅雨入り」や「入梅(にゅうばい)」といい、また梅雨が終わることを「梅雨明け」や「出梅(しゅつばい)」といい、これをもって本格的な夏の到来を意味し、ほとんどの地域では、気象当局が梅雨入りや梅雨明けの発表を行っています。
しとしと続く長雨で、あちこちずぶ濡れになる梅雨、夏の日照りに備えて、高湿度となる環境変化は、人の身体にさまざまな不調を齎す邪気(じゃき)となり、身体に襲います。湿気の邪気は「湿邪」という、湿邪によって「水滞(すいたい)」という状態になりやすいです。文字通り余分な水分が体内に停滞した状態になり、その停滞する部分により症状が変わります。水滞の共通症状としては、手足の重だるさ、むくみ、頭痛、痙攣、下痢、鼻水や痰、おりもの、口のねばり、眩暈、吐き気などの症状が表れることがあります。また、湿邪は胃腸系に悪影響を及ぼしやすく、食欲低下、吐き気、下痢などを引き起こし、水分の代謝がおかしくなり、結果的にむくみや頭痛、眩暈などを引き起こす恐れもあります。
特に普段水分をよく摂る人や、サラダとか刺身など生物をよく食べる人、そして甘い物やお酒をよく飲む人には影響でやすい傾向があります。簡単の見分け方としては、舌の表面がびっしりと白い苔に覆われていたり、黄色く粘つくような苔の状態になったりする時は、湿が体内に溜まった水滞状態なので、注意しましょう。湿を理解するには、スポンジを想像しましょう、水分を吸うと重くなり、冷たくなり、身体も全く状況になると考えられます。
湿邪対策として
のどが渇いたと感じたら、まずうがいをし、それから一口ずつ、冷たくなく、甘くない飲み物を飲みましょう。例えば、白湯
2、湿邪対策の食材を取り入れる
生姜、ネギ、三つ葉やセリなどの香味野菜、柑橘類は、その香りで、胃腸の働きを活発に、体内余分な水分である湿の排出を助けてくれます。また、柑橘類などは冷やさずに、常温で香りを感じながら食べることをお勧めします。
3、湿邪対策のフルーツも
スイカなどフルーツは、余分な水分を排出する作用があるため、積極的に摂りましょう。
4、その他の湿邪対策
除湿機とか、除湿シートや除湿剤など、除湿器具をうまく使って、湿邪の影響を最小限にしましょう