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VOL371 おかのりについて
2023年8月7日
おかのりとは、アオイ科ゼニアオイ属フユアオイの変種とされ、二年草で、中国原産と言われています。日本では奈良時代から栽培されていた「冬葵(ふゆあおい)」の変種とされ、葉は5方に広がる形で、表面がざらざらしているのが特徴です。生のまま刻み、葉を乾燥させて炙ると海苔(のり)に似た磯の香りがすることから、「おかのり」という名前つけられたと言われています。
おかのりは、春と秋に種まきを行い、寒さや暑さに強く、害虫がつきにくいため、栽培しやすいとされています。収穫は5月下旬から11月頃までとされています。
おかのりの効能
1 おかのりに含まれているカルシウムは、骨や歯などの構成成分になり、一部はカルシウムイオンとして体内に存在し、血液凝固や心筋の収縮機能を増やす働きがあります。また、カルシウムが不足すると骨粗鬆症になる恐れがあるとされています。ちなみに、カルシウムはビタミンDと一緒に摂取することで、吸収率が高まると言われています。
2 おかのりに含まれているビタミンCは、骨や腱などの結合組織に必要なコラーゲンの生成に関わるほか、毛細血管などの機能維持にも働きかけます。また、ストレスに対する抵抗力を高め、抗酸化作用により、身体の酸化を防ぐ働きもあります。
3 おかのりに含まれている鉄分は、酸素を輸送したり、筋肉中のミオグロビンの構成成分や蓄蔵鉄として蓄えられているとされています。ちなみに、ビタミンCやタンパク質、アミノ酸などと組み合わせて摂取することによって、吸収率が高めることができます。
おかのりの選び方
●みずみずしい黄緑色の物を選びましょう
●手のひらより小さいぐらいの物を選びましょう
●葉先までみずみずしい物を選びましょう
おかのりの保存方法
●濡らしたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てた状態で保存しましょう
おかのりの調理ポイント
●通常は下茹でしてから色々な料理に用いることができます。少しぬめりがありますが、味自体は癖がなく、青臭さもあまり感じなく、根本など硬いところがあれば切り落として、柔らかい部分だけ食用しましょう