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VOL373 夏から秋の養生について
2023年8月9日
中医学養生では、春に種を蒔き、夏に繁栄させ、秋に収穫、冬はその収穫をもってゆったりと過ごすことが、自然の摂理に沿った良い生き方とされています。
秋は春の種まきから夏にしっかり活動した結果を収穫していく季節になります。秋になってからこれもできていない、あれもできていないと焦ったり、後悔したりするのは良くない為、ゆったりとした心構えで、大らか過ごすことが大切です。
秋の養生では、冷える物や冷たい風に気をつけましょう。また、空気が乾燥しますので、乾燥に呼吸器系と歯と繋がりのある大腸疾患に注意しましょう。
秋体調不良おきやすい原因として、秋の気候、空気の乾燥、朝夕の寒暖差、日照の減少などが挙げられます。主な体調不良の症状としては、身体がだるい、
食欲がない、肩こり、頭痛、立ち眩み、眩暈、風邪を引きやすい、咳が出やすく、咳が長引くなどが挙げられます。
秋の体調不良の対症法
1 気圧による不調はマッサージをしましょう
気圧変化によって、内耳が反応し、脳に必要以上の情報を伝えることになり、自律神経乱れやすくなり、不調を生じことになります。内耳のセンサーが過剰の反応を抑え、血流を良くしておくこと大事です。
2 空気乾燥による不調にしっかり水分補給をしましょう
喉潤す程度ではなく、しっかりと水分補給することをお勧めします。
3 室内外の寒暖差を緩和しましょう
室内外の寒暖差が大きければ、体が適応する為に、エネルギーを消費することによって、疲れを感じやすくなり、怠さや食欲不振につながる可能性があります。
4 自律神経を整えること
規則正しい生活習慣を送ることによって改善効果が期待できます。
5 適度な運動をしましょう
不規則な生活や運動不足が続くと、神経の動きが鈍くなり、自律神経が乱れやすくなります。適度な運動習慣を心がけましょう
6 バランスの良い食事
生活環境に合わせながら、一日2食でも、主食、主菜、副菜の揃った食事を摂るように意識をしましょう。
秋の養生におすすめの食材
1、 冬の寒さに備えて、芋類、栗、米、南瓜(かぼちゃ)などを摂ることによって、元気を養うことができます。また、大根、ネギ、唐辛子などは適量で摂ることで、呼吸器や肌を強く保つことができますが、取りすぎる、発散し過ぎてしまい、体力や潤いが消耗され逆効果となってしまうことがありますので、注意しましょう。
2、 潤いを補う果物を積極的に摂りましょう。また、秋にメロン、スイカ、パインナップルなど身体を冷やす果物を冷たいまま食べることを避けましょう。
3、 秋にトラブルの起きやすい「肺」を補う食材を積極的に摂りましょう。百合根、蓮根、白木耳、白胡麻、梨、葡萄、豚肉、トマト、柿などがおすすめです。特に白色食材は、体に潤いを与え、乾燥の害から身体を持ってくれるものとして知られています。