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VOL388 ユウガオについて

2023年9月7日

 ユウガオとは、ウリ科ユウガオ属の植物で、蔓性一年草、実の形によって細長くなった「ナガユウガオ」と、丸みを帯びた球状の「マルユウガオ」とに大別します。和名「ユウガオ」の由来は、夏の夕方に開いた白い花が翌日の午前中に萎んでしまうことからと言われています。原産地は北アフリカ又はインド、古くから日本でも栽培されていたとされています。実は普段あまり目にする機会がなく、干瓢(かんぴょう)の原料となる野菜で、同じ仲間に瓢箪(ひょうたん)があります。
 ユウガオは冬瓜(とうがん)と同じように、ずんぐりと丸いタイプと、長い円筒状になるタイプがあり、形は違っても、味は同じく、ただ干瓢に加工されるのは主にまるユウガオになります。ユウガオの表皮は比較的硬め、それほど厚くないです。中の果肉は真っ白で、肉質は緻密でクセがなく、中心部に綿上の部分にたくさんの種が詰まっています。
 国内では主な産地としては、栃木県で全国の9割以上を占め、次は茨城県、そのほかの地域でもごく僅かに栽培されています。また、ユウガオはウリ科の野菜なので、収穫最も盛んでいる時期は夏で、7月から9月にかけ、今は旬の一品になります。

ユウガオの効能

1、 ユウガオに含まれているカリウムは、人体に必要なミネラルの一種であり、ナトリウム排出を手助けする作用があるため、過剰なナトリウム(塩分)を体外に排出し、血圧を下げる効果やむくみ解消効果が期待できます。また、カリウムは筋肉の収縮に関わり、ナトリウムとカリウムをバランスよく摂ることは筋肉を正常に保つ効果があるとされています。

2、 ユウガオに含まれている食物繊維は、糖分を緩やかに吸収してくれる水溶性食物繊維になり、水に溶けにくく、便の傘を増やして排便を促す不溶性食物繊維とバランスよく含み、便秘や生活習慣病予防などの効果が期待できます。

3、 ユウガオに含まれている鉄分は、主な働きは全身に酸素を運搬することになり、不足により脳へ酸素が行き渡らなくなり、思考力、学習能力、記憶力の低下に繋がります。鉄分の適量摂取は運動能力や学習能力の向上が期待できます。

4、 ユウガオに含まれているククルビタシンは、苦味成分であり、たくさん食べると、食中毒を起こす恐れがあります。

ユウガオの選び方
1、 全体が緑黄色で、表面に傷がない物を選びましょう
2、 ずっしりと重みのある物を選びましょう

🔴大きくなり過ぎたものは避けましょう🔴

ユウガオの保存方法
1、 切らずに丸のままの場合、かなり日持ちし、冷暗所で二週間ほどは大丈夫
2、 切ったものの場合、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう