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VOL392 新蓮根について
2023年9月13日
新蓮根(しんれんこん)とは、みずみずしく、あっさり旬の時期よりも少し早く、6月以降に収穫される蓮根(れんこん)のことを「新蓮根(しんれんこん)と称します。新蓮根は細くて、白っぽい見た目と柔らかい歯応え、あっさりとした味わいが特徴です。通常の蓮根よりも早い時期に収穫され、6月から9月頃が旬を迎えます。通常の蓮根よりも水分が多いため、日持ちはあまり良くないので、購入後早めに食べましょう。
新蓮根の効能
1、 蓮根に含まれているビタミンCは、その量はみかんの約1.5倍になります。ビタミンCは、強い抗酸化作用があり、疲労回復効果、免疫力向上効果が期待できます。また、動脈硬化やがん等の予防効果も期待できます。本来ビタミンCは熱に弱いですが、蓮根に含まれている澱粉質がビタミンCを守り、加熱調理しても残存率が高いのは特徴です。
2、 蓮根に含まれている食物繊維は、水溶性食物繊維であるペクチンも含まれていますが、不溶性食物繊維の方が多いのは特徴です。ペクチンは水に溶けやすい食物繊維で、高血圧症予防効果が期待できます。そして不溶性食物繊維は、水に溶けにくく、水分を吸収して便のカサを増やし排便をスムーズにする働きがあり、便秘改善効果が期待できます。
3、 蓮根に含まれているカリウムは、尿中にナトリウムを排泄する働きがあるので、塩分摂りすぎを調整し、高血圧症予防効果が期待できます。
4、 蓮根に含まれているタンニンは、ポリフェノールの一種であり、止血作用や炎症を抑える働きがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果が期待できます。
新蓮根の選び方
●全体的にふっくら、まっすぐな物を選びましょう
●ずっしりと重みのある物を選びましょう
●表面に艶があり、色味がむらがなく、傷のない物を選びましょう
●カットされている場合、切口が変色していない物を選びましょう
●穴が均一で、の中に黒ずんでいない物を選びましょう
新蓮根の保存方法
●通常の場合室温が25℃以下になる冬場であれば常温保存が可能
●カットされていない物は、濡らしたキチンペーパなどで包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存
●カットされている物やそれ冬場以外の時期は、冷蔵保存がお勧め
●カットされている物はラップで包み、空気に触れないようにして、冷蔵庫の野菜室に保存
●カットされている物は傷みやすい為、早めに食すことはもちろんですが、切り口が変色してしまった場合には、断面を薄く切ってから調理すること
●カットした蓮根を酢水にさらし、よく水気を切り、ラップで包んでポリ袋に入れて、冷凍保存も可能(冷凍の場合約1か月保管できる)
新蓮根と蓮根の違い
●新蓮根
6月以降に収穫される蓮根を「新蓮根」と称します。この時期の蓮根はみずみずしくあっさりとした味わいです。新蓮根は輪切りにすることで、よりシャキシャキとした食感が味わうことができ、サラダなどに入れることをお勧めします。
●蓮根
晩秋から冬にかけて収穫される蓮根は、粘りと甘味が強くなる特徴があります。それは収穫される前に田んぼの中で寝かせたことにより、澱粉質が糖質に変化した為です。この時期の蓮根は、天ぷらにしたり、すりおろして蓮根餅にしたり、加熱調理をすることで、より粘りと甘味が味わうことが出来ます。