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VOL419 霜降について

2023年10月24日

 
 
 今日は10月24日(火)、二十四節季の第十八番の霜降(そうこう)です。
「暦便覧」によると、「つゆが陰気に結ばれて、霜となり降るゆへ也」、霜降のこの時期は、北国や山間部では霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃になります。野の花の数が減り始め、代わって山を紅葉が飾る頃になり、この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。
「霜降の候」とは、霜降の日から、次の節季「立冬(りっとう)」の前日まで使うことができます。今年の立冬は11月8日の為、10月24日から10月7日までは「霜降の候」と称することができます。

「霜降の三候」
1 「初候」…霜始降(しもはじめてふる)、10月24日から27日頃、氷の結晶である霜が初めて降りる頃になります。昔、朝に外を見た時庭や道沿いが霜で真っ白になっていることから、雨や雪のように空から降ってくると思われ、その為霜は降るというようになったそうです。
2 「次候」…霎時施(こさめときどきふる)、10月28日から11月1日頃、パラパラと通り雨のように雨が降り始める頃になり、雨が降ったからと思えば、すぐに青空が顔を出します。初時雨は、人々や動物たちが冬の支度をし始める合図だと言われています。
3 「末候」…楓蔦黄(もみじつたきばむ)、11月2日から11月7日頃、紅葉や蔦が色づいてくる頃になります。葉が赤色に変わることを「紅葉(こうよう)」と呼び、銀杏のように黄色に変わることは「黄葉(こうよう)」と呼びます。また、秋の山が紅葉することを「山粧(やまよそおう)」と言います。

霜降の食べ物
⚫️鮭(さけ)
 この時期の鮭は「秋鮭」と呼ばれ、産卵の為故郷の川へ戻ってきます。和・洋・中どんな料理とも相性抜群、秋鮭に含まれている蛋白質は、他の魚肉よりも消化・吸収しやすいとされています。
⚫️柿(かき)
 柿にはビタミンCが多く含まれおり、風邪予防効果が期待できます。甘柿は大きく四角い形をしているのに対して、渋柿は先の尖っているような形をしています。渋柿も焼酎に漬けることにより、渋みをなくすことができます。
⚫️生姜(しょうが)
身体を温めて、免疫力を高める効果のある野菜として注目されている生姜は、料理だけではなく、クッキーなどのお菓子にも使用されています。

霜降の花
●紫式部(むらさきしきぶ)
 紫色の実と緑の葉が鮮やかな紫式部の花言葉は「上品」を意味します。名前の由来は、あまりにも美しいことから、源氏物語の作者である「紫式部」の名前がつきました。

霜降の行事
⚫️酉の市(とりのいち)
11月の酉の日に鷲神社で行われる祭礼のことを称します。この祭は、「酉のまち」「おとりさま」とも呼ばれています。金銀をかき集めるという意味で、縁起物の熊手が露天に並び、商売繁盛を願う人々で賑わいます。