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VOL429 立冬について

2023年11月8日

日は11月8日(水)、二十四節季の第十九番の立冬(りっとう)です。
「暦便覧」によると、「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」、意味としては立冬から立春の前日までが冬、日が短くなり時雨が降る季節に、北国や高山からは初雪の知らせが届き、関東ではからっ風が吹く頃となります。
「立冬の候」とは、立冬の日から、次の節季「小雪(しょうせつ)」の前日まで使うことができます。今年の小雪は11月22日の為、11月8日から11月21日までは「立冬の候」と称することができます。

「立冬の三候」
1 「初候」…山茶始開(つばきはじめてひらく)、11月8日から11月11日頃、山茶花(つばき)が咲き始める頃、冬枯れの景色の中で、大輪の山茶花(つばき)の花はより一層目立ちながら、綺麗に咲き誇ります。

2 「次候」…地始凍(ちはじめてこおる)、11月12日から11月16日頃、冬の冷気の中で、大地が凍り始める頃になり、朝は霜が降り、場所によっては霜柱がみられるところもあります。しかし、塗装が多くなり、霜柱をみる機会が段々少なくなります。夜の冷え込みが一層厳しくなり、部屋の窓の結露にも注意が必要になり、サクサクと霜柱を踏みしめる感触が楽しめる季節になります。

3 「末候」…金盞香(きんせんかさく)、11月17日から11月21日頃、水仙の花が咲き始める頃、漢字の読みからは、金盞花(きんせんか)を連想してしまいそうですが、水仙の花のことを表しています。ここでいう金盞(きんせん)は金の盃(さかずき)という意味で、花の内側の黄色い部分を金の盃に見立て、水仙を指しています。なお、水仙には、黄色いうち側の金の盃に、白い外側の分を銀の台に見立てた「金盞銀台」という異名もあります。水仙は上品な香りと、育てやすさから人気のある花になります。

立冬の食べ物
⚫️林檎(りんご)
身体によいフルーツの代表である林檎は、毎日食べることで、自律神経の乱れを正常に戻し、ストレス解消に効果があるとされています。また、美肌効果もあるので、体内から美しさを維持してくれる効果も期待できます。

⚫️蓮根(れんこん)
蓮根は、穴が空き、先が見え見通しがいいことから縁起の良い食べ物とされています。今年の夏は高温の晴れの日が多かった為、美味しい蓮根がたくさんできると期待されます。是非食べてみてください。

⚫️牡蠣(かき)
牡蠣は貧血の改善に効果がある食材の中で、最も理想的な食べ物です。新鮮な生牡蠣は美味しいですが、貧血に効くには火を通した温かい牡蠣の方が効果的とされています。

立冬の花
●茶の花(ちゃのはな)
茶の花は、名前の通りお茶の木に咲く花のことを称します。椿とそっくりな小ぶりな花で、実も椿とそっくりです。さらに、成分も椿とよく似ているため、椿油と同じく化粧品などで使用されています。

立冬の行事
⚫️七五三(しちごさん)
11月15日は七五三です。数え歳で、男の子は三歳と五歳の時、女の子は三歳と七歳の時に、各地の神社へお参りに行きます。千歳飴は親が子供に長寿を願っていることから、より長くなりました。