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VOL437 もものすけについて
2023年11月20日
写真出典:https://jaoita.or.jp/learn/season/vegetable/7247
「もものすけ」とは、赤い蕪で、11月から1月が旬で、普通の蕪(かぶ)より甘く、柔らかみがあって、皮に切り込みを入れると手でツルッと簡単に皮が剥けるのは特徴です。大きさは一般的な小蕪(こかぶ)程度で、表面が赤く、外見は万木蕪(ゆるぎかぶ)に似ています。葉や葉柄はほぼ緑で、切れ込みが楕円形の葉をしています。
「もものすけ」は北海道、東北から九州までの各地で栽培されるようになり、一部産地からも勧められているようです。
「もものすけ」の葉の効能
1、 「もものすけ」の葉の部分に含まれているβ-カロテンは、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られています。また、必要に応じて体内でビタミンAに変換され、神の健康維持、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるとされています。
2、 「もものすけ」の葉の部分に含まれているビタミンCは、血液中の白血球特に細菌やウイルスと闘う好中球に大量に含まれており、体外から侵入してきた細菌やウイルスなどを撃退する役割を担って、風邪予防効果が期待できます。また、疲労回復効果、肌荒れ予防などの効果も期待できます。
3、 「もものすけ」の葉の部分に含まれているカリウムは、体内の余分な水分を排出する働きがあり、むくみ予防、解消効果が期待できます。また、余分なナトリウム(塩分)を排出し、血圧の下げる効果も期待できます。
4、 「もものすけ」の葉の部分に含まれている葉酸は、「造血のビタミン」とも呼ばれ、造血や細胞を生まれ変わりに関与し、胎児の発育に必要不可欠な栄養素になります。
5、 「もものすけ」の葉の部分に含まれている食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、腸の調子を整え、便秘解消、下痢の改善効果が期待できます。
「もものすけ」の根の効能
1、 「もものすけ」の根の部分に含まれているビタミンCは、風邪予防、疲労回復などの効果が期待できます。
2、 「もものすけ」の根の部分に含まれているアミラーゼは、澱粉の消化酵素として働き、胃もたれや胸やけを解消する効果や、食べすぎの不快感を取る整腸作用があります。
「もものすけ」の選び方
●葉が活き活きとした緑色の物を選びましょう
●葉の部分がシャキッとしていて、ひげ根の少ない物を選びましょう
●根の色が真っ白で、艶があり、くすみがない物を選びましょう
●持った時にずっしりと重みがある物を選びましょう
「もものすけ」の保存方法
●買ってきたら、葉を根元から切り落とし、根の部分と葉の部分別々に保存しましょう
●それぞれ乾燥しないように、濡らしたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
保存の注意点
◎根の部分と葉の部分を付けたままにしておくと、葉に水分や栄養を吸いとられ、スが入りやすくなる
◎葉のほうが早く鮮度が落ちるため、早めに使いましょう
蕗の薹に関する注意点
●蕗の薹に含まれている「ピロリジジンアルカロイド類」と呼ばれる天然の毒が含まれています。ピロリジジンアルカロイド類は水に溶ける為、あく抜きの過程で減らすことができますが、あく抜きせずに食べることがよくあります。蕨(わらび)にも含まれている成分で、今のところ健康被害等は報告されていませんが、それでも大量に摂取することは控えましょう。
●蕗の薹の根っこは毒性が強い為、食べるのは控えましょう
●蕗の薹と同時に芽を出す山菜に、福寿草(ふくじゅうそう)というものがあるが、この芽は有毒であるため、山菜を自分で取りに行く際は、間違って取らないように気を付けましょう。
次回は、蕗の薹使った調理例を紹介します。