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VOL448 身体を温める食材と身体を冷やす食材

2023年12月6日

薬膳で基本となる『陰陽』という考え方があります。『陰』の場合、体内を滋養、滋潤する血と津液(体内水分の総称)が共に不足し、身体は冷えて重くなり、節々が痛む、『陽』の場合、潤い足りなくなり肌が乾燥し、吹き出物が出やすく、睡眠が浅く、疲れが取れなく、シャッキとしません。薬膳提唱するのは、食材の温め力と冷やす力を生かして、身体の『平性』を保ち、身体のバランスを整える為に、温める食材、冷やす食材、そのどちらでもない食材をうまく組み合わせることが大切になります。また、旬の食材にはその季節に相応しい性質を持つものが多い特徴がある為、積極的に取り入れることが大事です。

身体を温める食材
1 野菜…にんにく、生姜、かぼちゃ、ごぼう等
2 果物…りんご、ぶどう、さくらんぼ、桃等
3 肉、魚類…羊肉、鹿肉、魚類全般

身体を冷やす食材
1 野菜…大根、なす、ゴーヤ、小松菜、もやし、冬瓜等
2 果物…みかん、梨、メロン、スイカ、マンゴ等
3 肉類…豚肉

平性食材
長いも、大豆、とんもろこし、ジャガイモ、クコの実、はちみつ、黒木耳等

冬の野菜
冬野菜は、ビタミンCが豊富に含まれ、身体を温める効果があり、風邪予防に効果が期待できます。煮汁と一緒に摂れる鍋料理などは、効果的に体内コラーゲンの生成を助ける効果があり、喉、鼻などの粘膜を強化してくれる効果もあります。また、カルシウム豊富な野菜は、イライラを鎮め、ストレス緩和効果があり、免疫力の低下を防ぐ効果も期待できます。
冬野菜と言えば、かぶ、春菊、蓮根、長ネギ、大根、ブロッコリー、法蓮草、水菜、菜の花、小松菜、エリンギ、もやし、大葉、豆苗、白菜などあります。

冬の食事

1、 温性の食材を積極的に摂ること
人参、牛蒡、根菜類等は温性の食材になり、身体を温めるくれる効果があり、冬に鍋という日本料理は合理的な食べ方と言えるでしょう。しかし、果物や生野菜(トマト、レタスなど)は身体を冷やすことになる為、控えましょう。

2、 腎臓をケアする食材を積極的に取り入れること
 腎はエイジングに大きく関わる臓器になり、冬の寒さで特に傷付きやすく、エイジングケアの為に腎臓に働きかける食材を取り入れることがとても大事です。お勧めの食材として黒豆、黒米、黒木耳等と言った黒食材になります。その他、えび、貝類、羊肉、クルミなどもおすすめです、

3、 寒邪を吹き飛ばす食材を摂りましょう
 中医学で冬の邪気を「寒邪」と言い、陰の邪気なので、温かい気を傷つけやすく悪寒や震え、冷えを引き起こしやすくなります。また、寒邪により身体が硬くなり、縮こまりやすくなる為、気血の巡りも悪くなり、頭痛や腹痛などの痛みが出やすくなり、心脳血管疾患などの発病率も高くなると言われています。寒邪を取り払うお勧めの食材としては、生姜、葱、大葉、茗荷、黒糖、唐辛子、シナモン、八角等になります。

4、 決まった時間に食事をする
 食事時間がバラバラだと、胃腸トラブルのもとになり、胃腸は栄養を吸収し、エネルギを作ってくれる最初の段階になり、仕事忙しくても食事時間がきちんと守りましょう