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VOL454 えのき茸について
2023年12月14日
えのき茸とは、ハラタケ目キシメジ科エノキタケ属のきのこで、自然界に元々あるえのき茸はみんなが知っている白く細長いきのことは全く違う姿で、味ももちろん違います。天然のエノキタケはエノキの切り株や枯木のほか、コナラやクヌギ、それにヤナギやミズナラなど様々な広葉樹に寄生するキノコで、キノらしい広い傘とオレンジがかかった黄色から茶色い色をしています。キノコも日光にあたるとメラニン色素が作られた茶色く色が付きます。
みんな知っているえのき茸は、栽培された物で色白でヒョロヒョロと細長いです。それはその栽培方法に理由があります。えのき茸は細長い瓶の中に菌床を入れ、日光にあてず気温5℃の冷蔵庫の中で栽培されています。えのき茸は北海道から沖縄まで実に全国各地で栽培出荷されています。中でも長野県がダントツに多く生産され、全国のやく6割を占めており、次は新潟県、福岡県となっています。
栽培物は当然旬はありませんが、圧倒的に出荷数が多い時期は晩秋から冬です。ちなみに、天然のエノキタケは寒い冬にならないと生えて来ません、晩秋から冬、雪が降る頃に収穫され美味しい旬となります。
えのき茸の効能
1、 えのき茸に含まれている食物繊維はβグルカンで、糖質や脂質の吸収を抑える効果や整腸作用が期待できます。また、身体の免疫力を高めてがん細胞の増殖を抑制する効果もあると言われています。
2、 えのき茸に含まれているエビタミンB1は、糖質のエネルギー代謝に関わっており、疲労回復を助ける効果があります。また、脳と神経を正常に保つ働きもしています。
3、 えのき茸に含まれているビタミンB2は、脂質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンとなります。脂質が新しい細胞を作る手助けをすることで、皮膚や粘膜などを健康に保つことができます。子供や胎児の発育を助ける働きもあることから成長ビタミンとも呼ばれています。
4、 えのき茸に含まれているビタミンDは、カルシウムの吸収や骨への沈着を助ける働きがあり、骨や歯の健康に欠かせない栄養素になります。また、血液中のカルシウム濃度を調整する役割もあります。さらに、免疫力アップする効果も期待できます。
5、 えのき茸に含まれているナイアシンは、脂質、糖質、タンパク質の代謝に関わり、エネルギーを作るのに欠かせない補酵素として働きます。また、皮膚や粘膜の健康維持にも役に立ちます。さらに、アルコール分解にも欠かせないビタミンとなります。
えのき茸の選び方
⚫️色が白い物を選びましょう
⚫️束を持った時に全体に締まりがある物を選びましょう
⚫️シャキッとした物を選びましょう
⚫️袋に汗をかいていない物を選びましょう
えのき茸の保存方法
⚫️他のキノコ類同様に、水気を嫌うので濡れないように気をつけ、乾燥しないようにポリ袋にいれ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう