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VOL505 カタクリについて

2024年3月8日

写真出典:https://www.sansaiya.com/sansai/katakuri/No013-001

カタクリとは、ユリ科カタクリ属の多年草で、発芽してから花をつけるようになるまで7年から8年かかります。成株になって花をつけるようになっても、地上に顔を出すのは4月から5月にかけての数週間だけで、花を咲かせるのは二週間ほど、後は地上部が枯れて地下の鱗茎は休眠にはいるため、「スプリング・エフェメラル」はるのはかない命=春の妖精などと呼ばれています。
カタクリの鱗茎には澱粉(でんぷん)が含まれており、古くから澱粉を抽出し、片栗粉(かたくりこ)として料理のとろみ剤として用いられています。
カタクリは朝鮮半島からサハリンにかけてと日本に分布しています。同じカタクリ属の近縁種は世界中でたくさんみられ、アメリカのカタクリの花が黄色となっています。日本では北海道から、本州、四国、九州にかけて分布していますが、熊本県が南限りとされています。
カタクリの収穫旬は概ね3月下旬頃から5月上旬までとなりますが、花が咲く時期は地域によって違いがあります。
カタクリの葉と花の部分を食用し、食感を残すように短時間で茹であげ、すぐに冷水に放ちます。優しい歯触りが身上で、味的には苦味や癖はなく、ほんのり甘みが感じられます。

カタクリの効能
1、 カタクリに含まれている炭水化物は、澱粉が多く含まれて、体内に入るとブドウ糖に変換され、体のエネルギー源となります。ちなみに、炭水化物がエネルギーに変えるためにはビタミンB1が必要になりますが、ビタミンB1が豊富な食材と一緒に摂ることがお勧めします。

2、 カタクリに含まれているカリウムは、過剰なナトリウムを排出することで、細胞内外の水分量や浸透圧を調節することが大きな役割になります。体内余分な水分を排出する効果がある為、むくみの改善効果が期待できます。また、筋肉の収縮を正常化させる効能もあります。

カタクリの選び方
●花茎が真っ直ぐに伸ばしている物を選びましょう
●根元の切り口が黒ずんでいない物を選びましょう

カタクリの保存方法
●なるべく、早めに食べることがお勧めします
●乾燥しないように、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう