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VOL530 小豆について
2024年4月15日
小豆(あずき)は、マメ科ササゲ属アズキ亜属に属する一年草、種子は豆の一種(広義の穀物)です。日本では古くから親しまれ、縄文時代の遺跡ら発掘されているほか、『古事記』にもその記述がある。滋賀県の栗津湖底遺跡や登呂遺跡などから出土しており、古代から各地で栽培されていたと考えられます。『大豆』(ダイズ)という名前は中国大陸からの漢字で、一方アズキには『小豆』と漢字が当てられるが、その読みはショウズであり、アズキは大和言葉(和名)であると考えられます。国内の小豆産地といえば、北海道、丹波、備中が有名で、特に北海道の小豆生産量は、国内全体の8~9割を占めています。
国内で生産されている小豆は、概ね大納言、中納言と白小豆三種類があります。大納言は、大きく、色・艶がよく、煮崩れしにくく、主な産地は北海道、京都、兵庫県の丹波が有名です。主に赤飯、甘納豆、小倉あんに使われています。中納言は、大納言より粒が小さいが、ポリフェノールが大納言より多く含まれ、抗酸化活性が高いです。主に、つぶあん、こしあんに使います。白小豆は、さっぱりとした品のある味わいで、抗酸化活性が殆どなくて、希少な為高価です。主に、つぶあん、こしあんに使われています。
小豆の効能
1、 小豆に含まれている食物繊維は、ゴボウの3倍になり、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれています。便秘の改善、大腸がんの予防、血糖値の急上
2、 を防げること、コレステロール値を下げること、動脈硬化を予防などの健康効果が期待できます。
3、 小豆含まれている良質な蛋白質は、筋肉や臓器、肌、髪、爪などの材料として使われているほか、ホルモン、代謝酵素、免疫物質などになり、様々な働きがあります。また、エネルギー源としても使われています。
4、 小豆の外皮に含まれているサポニンは、コレステロールや中性脂肪の増加を防ぎ、血糖値の上昇を抑える効果があり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防効果も期待できます。
5、 小豆に含まれているカリウムは、血圧を下げる効果があり、高血圧症予防効果が期待できます。また、むくみの原因になるナトリウム(塩分)を体外に排出する働きがあり、むくみ解消が期待できます。
6、 小豆に含まれているカルシウムは、骨や歯を作る以外にも、精神安定や筋肉収縮にも関わっています。