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VOL598 赤矢地黄について
2024年7月29日
赤矢地黄(あかやじおう)とは、ゴマノハグサ科の多年草植物です。中国原産となり、地下茎は太く赤褐色で、横に這います。赤矢地黄(あかやじおう)の根は地黄(じおう)という生薬になります。地黄は根を陰干ししてできたのは生地黄(しょうじおう)となり、天日干ししてできたのは乾地黄(かんじおう)となり、生地黄(しょうじおう)を酒と共に蒸してできるのは塾地黄(じゅくじおう)と称します。ちなみに、一般的地黄と呼ばれているのは乾地黄を指すことが多いようです。『神農本草経』では、乾地黄味甘寒主折跌絶筋傷中逐血痺填骨髓長肌肉作湯除寒熱積聚除痺生者尤良久服軽身不老とし、内服薬として利用される場合が多く、補血・強壮・止血の作用が期待できます。
地黄について
1 古くから血を補って滋養する効果で知られている生薬となります。
2 地黄は増血作用だけではなく、血行促進効果、ホルモン分泌障害に効果あるとされています。
3 補血・強壮の薬としても利用されています。主に貧血や虚弱体質の改善に使用し、血の薄く体調薄くて体力がない人、血がドロドロしていて打撲時に内出血しやすい人にも処方できる生薬となります、
4 他の生薬と組み合わせると、血行不良による痺れ、鼻血、子宮出血、乾燥性便秘、皮膚の乾燥やかゆみなどに、幅広く用いられています。
5 地黄の有効成分には、血糖下げる効果もあるとされています。
6 抗血管内凝固、潟下の緩和、皮膚血流の増加、利尿効果などもあるとされています。