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VOL599 黄檗について

2024年7月30日

黄檗(きはだ)とは、ミカン科キハダ属の落葉樹で、山地に生え、外樹皮を剥がすと見える内樹皮が黄色いのが特徴で、和名の由来ともなっています。黄檗の内樹皮は薬用され、黄檗(おうばく・黄柏)という生薬となります。ちなみに、樹皮からコルク質を取り除いて乾燥させたものは、生薬の黄檗(おうばく・黄柏)としてしられ、薬用のほか染料の材料としても用いられています。蜜源植物としても利用されています。
生薬として利用する黄檗(おうばく・黄柏)は、12年から20年で採取できるようになり、樹皮が厚いほど良品とされています。夏の頃(6月、7月)、樹皮流動の盛んな時期に根際から切り倒して枝を払い、幹也枝の太い部分を1メート間隔に輪状と縦傷をつけて切れ目を入れ、傷口に楔を差し込んで樹皮を剥ぎ取り、外皮を除いて内皮を除いて内皮の鮮やかな黄色部分を天日干しして、採取したものは生薬となります。
 
黄檗について
1 黄檗(おうばく・黄柏)はアルカロイドのベルベリン、パルマチン、マグのフィリンをはじめ、オバクノン、タンニン、粘液質などの薬用成分が含まれていおり、特にベルベリンは苦味成分と抗菌作用をあると言われています。主に苦味は健胃作用があり、整腸剤として利用されています。
2 黄檗(おうばく・黄柏)は、唾液、胃液、膵臓(すいぞう)、痰汁の分泌を促進し、食欲を高め、消化を助ける効果があるとされています。
3 黄檗(おうばく・黄柏)は、腸内殺菌作用を齎し、腸内における発酵異常による腹痛や下痢に対しても、改善が期待され、急性腸炎などにも有効とされています。
4 黄檗(おうばく・黄柏)は、外用消炎薬としても用いられています。打撲傷には黄檗(おうばく・黄柏)の粉末にお酢を加え、よく練り合わせ、患部に直接塗ってガーゼを当てると効果があるとされています。

黄檗の副作用について
1、 肝機能障害
2、 発熱
3、 発疹、発赤、かゆみ
4、 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
5、 褐色尿
6、 全身のだるさ