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VOL603 桂皮について

2024年8月5日

桂皮(けいし)とは、熱帯に生育する常緑樹クスノキ科ケイ(トンキンニッケイ)の幹又は枝の皮(樹皮)を乾燥したものを称します。原産地は、スリランカや南インドなど熱帯地方原産の錫蘭肉桂(セイロンシナモン)と、中国やインドシナ原産の支那肉桂(カシア)になります。支那肉桂(カシア)の樹皮は、漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、古代からアジアや地中海地方では血行を助ける生薬として使われてきました。
なみに、ニッケイ属(肉桂属)の複数の樹木の内樹皮から得られる香辛料はシナモンと称します。シナモン特徴的な芳香成分は、シンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロール等で、香り高く、スパイスの王様とも呼ばれています。

桂皮の効能
1 桂皮は古くから体を温める温熱の作用があるとされています。発汗・発散作用・健胃作用をもつ生薬として利用されています。
2 桂皮は、鎮静、鎮痛、抗菌、血圧を下げる効果があるともされています。
3 桂皮は、胆汁分泌促進、抗ストレス効果があると言われています。
4 桂皮は、中枢神経系の興奮を鎮静し、水分の代謝を調整できる効果があるとされています。
5 桂皮は、体表の毒を去り又は和解する作用があるとされ、発熱、のぼせなどに応用されています。