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VOL605 立秋について
2024年8月7日
2024年8月7日(水)、二十四節季の第十三番の立秋(りっしゅう)です。「暦便覧」によると、「初めて秋の気立つがゆべなれば也」、立秋から立冬の前日までが秋になります。一年一番暑い頃であり、一番暑いということはその日以降が涼しくなるばかりとも言えるだろう。暑中見舞いはこの前日までなされ、その日以降は残暑見舞いになります。
「立秋の候」とは、立秋の日から、次の節季「処暑(しょしょ)」の前日まで使うことができます。今年の立秋は8月22日の為、8月8日から8月21日までは「立秋の候」と称することができます。
「立秋の三候」
1 「初候」…涼風至(すずかぜいたる)、8月7日から8月11日頃、夏の暑い風から、秋の涼しい風に替わり始める頃になります。眩しく輝いている太陽も日差しを和らげ、夕方に鳴く虫たちの音色も涼しさを演出してくれるようになります。
2 「次候」…寒蟬鳴(ひぐらしなく)、8月12日から8月16日頃、夏の終わりを告げるかのように、ヒグラシが鳴いている頃になります。ヒグラシは日の出前や日没後によく鳴き、終わってしまう夏を惜しんでいるかのように聞こえます。
3 「末候」…蒙霧升降(ふかききりまとう)、8月17日から8月21日頃、森や水辺に白く深い霧が立ち込める頃になります。朝夕のひんやりとした心地よい空気の中、深い霧が幻想的な風景を作り出します。
立秋の食べ物
⚫️桃(もも)
7月から9月が旬である桃、ジューシーな果肉は肌を若返らせる効果があるとされています。ちなみに、8月8日から10日は、八九十(はくとう)の語呂(ごろ)合わせから、「白桃の日」とされています。
⚫️玉蜀黍(とうもろこし)
米、小麦とともに世界三大穀物の一つである玉蜀黍は、髭が茶色く、ふさふさしているものは栄養価が高く美味しい玉蜀黍とされています。
立秋の花
●向日葵(ひまわり)
向日葵の見頃を迎えます。栽培したり、向日葵畑を見に行ったりと、さまざまな楽しみ方で親しまれているお花です。因みに、向日葵は、英語で「Sunflower」、中国語で「太陽花」と呼ばれ、どこの国でも「太陽」と結びついています。
●露草(つゆくさ)
露草の花は布を染めたことから「着き草」と呼ばれるようになったとされています。蛍を飼うときに、籠に露草を入れることから「蛍草」とも呼ばれています。
立秋の行事
●エイサー
お盆の行事として沖縄県で行われているエイサーは、旧盆の最終日(旧暦7月15日)に行われる祖先をあの世へ送り出す念仏踊りのことを称します。本来は青年男女がエイサーを踊りながら集落内を練り歩き、各家の無病息災や家内安全、繁盛を祈って、祖先の霊を供養するために行われるのです。ところが、戦後は各地のエイサーが集まてエイサー大会が行われるようになり、最近では、伝統的なエイサーだけでなく新たに創作されたエイサーもあり、どの地域も個性的になっています。
●五山送り火
京都の五山送り火は、毎年8月16日の立秋の期間に行われているお盆の伝統行事として古くから親しまれています。