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VOL608 杏仁について

2024年8月19日

杏仁(きょうにん)とは、バラ科ホンアンズ・アンズ又はモウコアンズの種子で、夏の果実が成熟したものを中の硬い核を砕き、種子を取り出し、乾燥したものを称します。原産地は中国で、主な生産地は内モンゴル自治区、陝西省、山西省、河北省などとされています。
杏仁(きょうにん)を選ぶ時、粒の大きさが揃い、大きく厚みのあるものを選びましょう。因みに、そのまま噛むと苦味があり、独特な芳香(ほうこう)が強い物が良いものとされています。

杏仁について
1、 杏仁(きょうにん)に含まれているアミグダリンは、古来より鎮咳薬(ちんがいやく)として知られ、喘息(ぜんそく)、咳(せき)、呼吸困難などに用いられています。
2、 杏仁(きょうにん)は、身体に対して潤いをつける働きが強く、乾いた咳、痰(たん)に対しても潤いをつけて治す効果があるとされています。
3、 杏仁(きょうにん)は、皮膚の乾燥緩和、便秘緩和効果もあるとされています。
4、 杏仁(きょうにん)は、肺の潤い、風邪予防効果などもあるとされています。

杏仁の危険性について
杏仁(きょうにん)に含まれているアミグダリンは、杏子(あんず)、枇杷(びわ)、桃、梅といったバラ科サクラ属の未熟果実の種子に含まれていいますが、これらの種子を人に摂取すると、体内でβ-グルコシダーゼなどの作用によって分解されて毒性を示すシアン化水素(青酸)を発生させます。このシアン化水素は細胞の呼吸を阻害するため、大量に摂取すると頭痛や吐き気、めまい、血中酸素濃度の低下を起こす恐れがあります。要注意!