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VOL615 黄連について

2024年8月28日

黄連(おうれん)とは、キンポウゲ科オウレン属の多年草の一種で、生薬であり、地中の根茎は黄褐色をし、それを乾燥したものを称します。日本の固有種で、北海道南西部、本州、四国、九州の山地に分布しています。薄暗い山林樹の落ち葉が敷き積もったように湿地に自生しています。ちなみに、福井県などで栽培が盛んに行われています。
黄連は秋に根を掘り上げて、細根を焼いて取り除き、根茎を天日干し乾燥させたものを生薬として使用されています。

黄連について
1 黄連(おうれん)に約7%前後のアルカロイドが含まれており、その主な成分は、ベルベリンのほか、パルマチン、コプテシン、オーレニンマグノフィリンなどであります。
2 黄連に含まれているベルベリンは、苦味成分であり、抗菌作用、抗炎症作用があるとされています。口の中の苦味で味覚神経を刺激、唾液や胃液の分泌を活性化、胃粘膜にも直接作用し、健胃整腸効果があるとされています。また、ベルベリンが胃や腸に働きかけ、消化促進、食欲増進などに役に立ちます。さらに、民間では胃痛、下痢、結膜炎、はやり目、口内炎、高血圧予防、鼻血に効果があると言われています。
3 黄連は、身体の熱を冷ます性質がある生薬として知られています。
4 黄連はイライラを鎮める効果もあると言われています。

黄連の副作用について
1、 胃の不快感
2、 発疹、発赤、かゆみ
3、 悪心、嘔吐
4、 腹痛、下痢