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VOL628 中秋の名月
2024年9月17日
中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)とは、旧暦の8月15日の日のことを指します。旧暦では7月から9月を秋とし、8月15日はちょうど秋の真ん中となり、その頃は一年を通して最も月が美しい時期であるとされたことから、平安時代の貴族達は、中秋の名月に月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を開いて楽しんでいたとされています。
2024年の「中秋の名月」は9月17日(旧暦8月15日)
月は季節に関わらずいつでも見られますが、なぜ秋の月は綺麗と言われるのか?それは、秋の空気は水分量が春、夏に比べて少なくて、乾燥しているから、そのため、澄んだ空気が月をくっきりと夜空に映し出すのです。また、月は冬に近づくほど、空の高い位置を通り、夏は低い位置を通り、春は地上の埃(ほこり)などで月本来の明るさが霞んでみえます。以上の理由で、空気の水分量、大気の状況や月の高さなど、月が最も綺麗にみえる条件が秋こそ揃っているため、月見に相応しいとされています。
月を眺めて、お団子を食べ、今の日本ではそんなイメージが浸透している中秋の名月だが、もとは平安時代に中国から伝わった風習とされています。しかしながら、中国では伝統菓子「月餅」を供える風習がありますが、日本では芋類や豆類を供え、形を変え現在の月見団子に至りました。月がよく見える場所に台を置き、十五夜に因んで15個団子を大皿に堆く盛るのが昔ながらの伝統的な供え方になります。山のような形に団子を積むのは、一番上の団子が霊界に通じると信じられていた方とも言われています。