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VOL646 茵陳蒿について
2024年10月15日
茵陳蒿(いんちんこう)とは、キク科のカワラヨモギ花蕾(頭花)を乾燥したものを生薬として利用します。
「カワラヨモギ」の植物名の由来は、単純に河原に生えているヨモギの意味からきていますが、生薬名の「インチンコウ」の由来は、この植物が冬になっても植物の一部(株)が枯れずに冬を越し、翌年の春にそこから新しい葉や茎を出すことから、古い(蔯=チン)株が元(茵=イン)になってヨモギ(蒿=コウ)になることから「茵蔯蒿」と名づけられたそうです。何かしら日本人には無い中国人のこだわりを感じます。※1
カワラヨモギは、北海道以外各地に生育しています。生薬の産地としては、長野県が昔から有名で、河川護岸工事や外来植物の侵入などの理由に、かなり量が減ってきているのは現状です。
茵陳蒿について
1 茵陳蒿(いんちんこう)は、生薬の一種で、黄疸を治す効果が期待できます。
2 茵陳蒿(いんちんこう)の主要成分として、クマリン類(ジメチルエスクレチン)、クロモン類(カピラリシン、カピリン、カピラルテミシンななど)、フラボノイド、モノテルペノイドなどが挙げられます。
3 茵陳蒿(いんちんこう)は、消炎、解熱などの効果も期待できます。
4 茵陳蒿(いんちんこう)は、利尿効果もあるとされています。
茵陳蒿の副作用について
1、 胃の不快感、食欲不振
2、 腹痛、下痢
※1https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/crude/081226/index.html