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VOL650 苦参について

2024年10月21日

苦参(くじん)とは、マメ亜科の多年草であるクララの根又は外皮を除いて乾燥したものを称します。苦参は「神農本草経」に収載されている生薬で、内服されるほか、外用することもあります。苦参の採集は秋から冬の間に、できれば生育の良い株の根だけを掘り出し、よく洗い、外皮をむいて刻み、天日乾燥させます。生薬としては、利尿、消炎、鎮痒などの効果期待できます。ちなみに、味がすごく苦く、その苦味は健胃作用があるといわれています。

苦参について
1 苦参(くじん)は、心、肝、大腸、膀胱系を帰経(きけい)とし、味を苦、性を寒とする生薬です。
2 苦参は、利尿作用、抗潰瘍作用、抗炎症作用などの効果が期待できます。
3 苦参の苦味は健胃作用があるといわれています。
4 苦参は、消化不良、炎症性下痢の改善効果がきたいできます。
5 苦参は皮慢性の湿疹、あせも、水虫などに、濃く煎じたものが外用されています。
6 苦参は、駆虫薬として使用されることもあります。

⚠️注意点⚠️
🔴クララに含まれているアルカロイドのマトリンなどには中枢抑制作用があり、口にすれば眩暈(めまい)や頻脈(ひんみゃく)などの症状を呈する有毒植物として知られています。素人療法や味見などの危険なことをしないよう、注意しましょう🔴