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VOL676 黒胡麻について

2024年11月27日

胡麻(ごま)は、ゴマ科ゴマ属の一年草です。胡麻(ごま)の原産地はアフリカのサバンナ地帯だと言われ、今のエジプト南部かスーダン北部一帯になります。そこからアラブに渡り、シルクロードを通って中国へ、日本に渡ってきたのは縄文時代晩期になります。胡麻(ごま)は、香りの金胡麻、コクの黒胡麻、甘みの白胡麻と大きく3種類に分けられています。白胡麻は、ナッツのようなコクのある香りが特徴、種皮が柔らかく、噛むと口の中でプチと弾ける音が心地よく感じます。黒胡麻は白胡麻と違うコクがあり、種皮がややかたく、噛むと後から皮の渋みが感じられます。金胡麻は香りが奥深く、コクとのバランスが良くて、噛むとプチプチとした食感と焙煎された香ばしさがあじわえます。
生薬として使用されるのは黒胡麻になります。

胡麻について
1 胡麻(ごま)は、生薬の一種で、肌を潤す効果が期待できます。
2 胡麻は、乾燥した便秘の改善効果が期待できます。
3 胡麻は、かゆみやできものなどを改善する作用があるとされています。
4 胡麻は、老化防止や生活習慣病の予防効果もあるとされています。

胡麻(ごま)の栄養
胡麻(ごま)の栄養成分は、ほぼ50%が脂質で、蛋白質は約20%を占め、炭水化物、ミネラル分等とても栄養価の高い食材になります。特に胡麻栄養成分の半分を占める脂質に、不飽和脂肪酸が含まれています。その不飽和脂肪酸の特徴として、オレイン酸リノール酸が豊富であり、中でもリノール酸は人の身体で作ることが出来ない為、食べ物から摂る必要があります。
胡麻(ごま)にはミネラル分も豊富に含まれ、カルシウムや鉄分、亜鉛が挙げられます。例えば、胡麻大匙1杯(約10g)には、約100gのヨーグルトと同等のカルシウムが含まれ、約50gほうれん草と同等の鉄分が含まれ、約150g牛乳と同等の亜鉛が含まれています。
さらに、胡麻(ごま)と緑黄色野菜と一緒に調理することで脂溶性ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等)が身体に吸収されやすくなります。
胡麻(ごま)の薄い皮は消化されにくいため、いり胡麻のように粒のまま使うより、吸収されやすいすり胡麻やねり胡麻使うことをお勧めします。

胡麻の副作用
1、 胃の不快感
2、 下痢