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VOL784 桜桃について
2025年5月23日
桜桃(さくらんぼ)とは、バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であり、実桜(みざくら)類の食用果実のことを称します。生産者は桜桃と呼ぶことが多く、商品化されるものは桜桃と呼ばれています。桜桃は、桜の実という意味で、「桜の坊」の「の」が撥音便となり、語末が短母音化したと考えられます。桜桃は有史以前から食べられており、原産地はアジア西部のトルコ共和国とされています。西アジアから鳥などによって種子が運ばれ、ヨーロッパ一帯で野生化したと言われています。そこから大西洋に渡ってアメリカに、そして太平洋を渡って日本に伝来したという説があります。もう一つの説は、江戸時代に中国の清から日本に伝来したと言われています。セイヨウミザクラが日本に伝えられたのは明治初期で、ドイツ人のガルトネルによって桜桃の旬は5月下旬から7月上旬になり、人気の高い佐藤錦は6月中旬から下旬にかけて、収穫、出荷されています。主な産地としては、山形県、北海道、青森、山梨、秋田、福島で栽培されています。特に山形県の生産量は全国の75%を占めるほどになっています。
桜桃について
1 桜桃にふくまれているビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、β—カロテン等のビタミン類がバランスよく、美肌効果が期待できます。
2 桜桃に含まれているビタミンDは、カルシウムの吸収を助けることによって、骨粗しょう症の予防効果が期待できます。
3 桜桃に含まれているアントシアニンは、ポリフェノールの一種であり、目の疲れを緩和する効果が期待できます。
4 桜桃に含まれているブドウ糖は、エネルギー源として身体に素早く吸収されます。また、代謝を高めるに必要なクエン酸等も桜桃に含まれているので、同時に摂取することで疲労回復効果が期待できます。
5 桜桃に含まれているソルビトールという成分は、虫歯になりにくくする効果が期待できる成分である為、虫歯予防効果が期待できます。
6 桜桃に含まれているカリウムは、利尿効果、むくみ解消に効果が期待できます。
7 桜桃に含まれている鉄分、葉酸等の含有量豊富で、妊婦さんにお勧めの果物になります。
桜桃の選び方
●果皮に張りと艷がある物を選びましょう
●粒の大きい物を選びましょう
●表面に傷や変色のない物を選びましょう
●果皮全体着色している物を選びましょう
●軸が太くて綺麗な緑色している物を選びましょう
桜桃の保存方法
桜桃は温度変化に弱い為、常温保存で早めに食べきるのは基本
●桜桃いたみやすい為、触る時はそっと、優しくが鉄則
●気温10℃以下で風通しのいいところで、直射日光が当たらない場所に保存
●綺麗に洗ったさくらんぼは、水気をとり、通気性のいい容器に移し、濡れたキチンペーパーをかぶせて保存
⚠️食べ過ぎに注意⚠️
●桜桃を食べ過ぎる、ソルビトールの過剰摂取に繋がる可能性がある為、腹痛、下痢、嘔吐などの症状ができる可能性があります。
●桜桃100gあたりのカロリーは60Kcalもある為、カロリー摂りすぎる可能性があります。
●厚生労働省が推奨している1日当たりの果物の摂取量の目安は200gになり、単純計算で1粒6gぐらいの桜桃は33粒で、33粒の桜桃のカロリーは120Kcalにもなってしまいます。カロリー摂りすぎを防ぎたいであれば、1日15、16粒程度に抑えておいた方がお勧めです。