乾物とは?

乾物とは、野菜や海藻類、魚介類などの食材を乾燥させて、水分をカラカラになるまで抜き、常温で数か月以上長期保存できるようにした食品のことです。食材に多く含まれる水分は、ものを腐らせる細菌やカビなどの微生物を増やしてしまうため、水分を極力に抜くことによって、微生物の繁殖が抑えられ、常温でも腐らずに保存できるようになります。
乾物の作り方としては、生の食材を天日干ししたり、煮る・ゆでるなどの加工をしてから乾燥させたり、凍らせてから干したりと、様々な製法が用いられています。

乾物の種類

乾物の種類はとても多く、最もポピュラーなものに、昆布、寒天、ひじき、乾燥椎茸、切干大根、高野豆腐があげられます。またフカヒレ、干鮑(干しアワビ)、いりこ(干しナマコ)の俵物三品は、高級乾物食材として知られています。馴染みのある乾燥珍味には、さきいか、鮭とば、つまみたら、カワハギロールなどがあります。

栄養豊富でうまみたっぷり

生の大根に比べて、切干大根のほうがカルシウムや鉄分が豊富に含まれています。
乾燥椎茸は、他の食材のうまみをより強く感じさせる働きのあるグアニル酸を多く含みます。椎茸を天日干しすることによって、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも増します。乾燥ひじきには、食物繊維が豊富で、ヨウ素やカルシウムなども多く含まれています。

フカヒレは、サメのヒレから繊維の部分のみを取り出して、乾燥させた高級食材です。フカヒレには、タンパク質、コンドロイチン、ビタミンB6、パントテン酸、カルシウム、カリウム、ナイアシン、ビタミンB12、葉酸、ビタミンD、ビタミンE、リン、鉄分、マグネシウムなど、多くの栄養素が含まれています。
タンパク質は人間のエネルギー源となり、筋肉を作るのに必要な栄養素とされています。タンパク質の一種であるコラーゲンもフカヒレに豊富に含まれています。
コンドロイチンには、骨を形成する栄養素があり、コラーゲンと一緒に取り入れることによって、肌機能を活性化させることができます。フカヒレはコラーゲンとコンドロイチンが両方入っているため、二つの栄養素同時に取り入れることによって、相乗効果が生まれ、肌をプルプルにしたい方にはおすすめの一品です。

そのまま食べられる

ドライフルーツは、果物の水分を抜いたものです。一般的に3か月から6か月の保存が可能で、水に戻すことなくそのまま食べられます。

乾物ソムリエ認定試験資格保持証明
乾物アドバイザー資格認定証