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VO269 薬膳食材になる魚介類

2023年3月7日

薬膳とは、漢方の理論に基づき、体質や体調、季節等に合わせた食事のことを称します。薬膳は手間がかかる、高級食材しか使わない、なかなか毎日にできそうもない…と思われがちですが、実にいつもの食材、毎日の食事に簡単に取り入れることができます。昔から食材にはお薬と同じような効能があると考えられ、薬膳の知恵を使い、季節や、体調、体質に合った食材を組み合わせ、毎日の暮らしに取り入れることが大事です。

薬膳提唱するのは、食材の温め力と冷やす力を生かして、身体の『平性』を保ち、身体のバランスを整える為に、温める食材、冷やす食材、そのどちらでもない食材をうまく組み合わせることが大切になります。また、旬の食材にはその季節に相応しい性質を持つものが多い特徴がある為、積極的に取り入れることが大事です。

 魚介類は、基本的に寒熱、五味、帰経、効能があります。魚類の場合、海由来の為、鹹味(かんみ)のものが多く、滋陰(じいん)の効能を持つものが多くようになります。また、海藻類の場合身体の熱を取り去る効能があり、痰を取り除く効果が期待できるとされ、しこりを柔らかくする特徴も持っています。さらに、冷え性が気になる方には、身体を温める効果がある生姜、胃腸を温める効果がある蓮根(れんこん)、鮭、大根などの組み合わせたものが効果的とされています。

 

身体を温める食材

1 野菜…にんにく、生姜、かぼちゃ、ごぼう等

2 果物…りんご、ぶどう、さくらんぼ、桃等

3 肉、魚類…羊肉、鹿肉、魚類全般

身体を冷やす食材

1 野菜…大根、なす、ゴーヤ、小松菜、もやし、冬瓜等

2 果物…みかん、梨、メロン、スイカ、マンゴ等

3 肉類…豚肉

平性食材

長いも、大豆、とんもろこし、ジャガイモ、クコの実、はちみつ、黒木耳等

次回からは、薬膳食材になる魚介類について詳しく紹介します!