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vol.106 茄子について
2022年6月23日
茄子(なす)とは、ナス科ナス属の一年草の植物、その果実のことを言い、別名なすびとも呼ばれています。原産国はインドで、淡色野菜として世界中で栽培されています。癖のない味わいでと、火を通した時の滑らかな食感が特徴的で、料理のジャンルを問わずに使えます。旬の時期は7月から8月にかけて、代表的な夏野菜の一つになります。
茄子は90%以上が水分でできていることから、栄養がないと思われがちですが、実に健康や美容によい栄養素がいくつも含まれています。更に、薬膳からみると、茄子は体温を下げる効果があります。
茄子の効能
① 茄子に含まれているカリウムは、水分と共に身体の熱を放出し、のぼせや火照りを鎮める効果があり、食欲不振などの夏バテ症状の予防効果が期待できます。また、余分な塩分や水分を体外に排出してくれる為、高血圧の予防やむくみ解消に役に立ちます。
② 茄子の皮に含まれている、ポリフェノールの一種であるナスニンには強力な抗酸化作用があり、がん予防にも効果があるとされています。
③ 茄子滑らかな食感から想像しにくいですが、実に食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、便秘改善したり、血糖値の上昇を緩やかにしたり、血中のコレステロール値を低下させたり、心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果があると言われています。
「秋ナスは嫁に食わすな」という諺があります。それは茄子が身体を冷やすので、女の人に食べさせるのは良くない為です。決して美味しものが嫁に食べさせないという意味ではありません。気になる場合は、生姜、にんにく、唐辛子や葱等の身体を温める食材と一緒に調理することお勧めします。
次回は、茄子を使った調理例を紹介します。