Blog
ブログ

vol.128 桃について

2022年7月26日

桃(もも)とは、バラ科モモ属の落葉小高木であり、その果実や花のことを称します。中国原産になり、食用、観賞用として世界各地で栽培され、春には薄桃色の花を咲かせ、夏には果実を実らせ、その果実は赤みがかかった白色の薄い皮に包まれ、皮の表面には毛茸(もうじ)が生え、果肉には水分が多く、柔らかく甘いです。

日本では長崎県の多良見町にある伊木力遺跡から、縄文時代前期の桃核が出土され、これが日本最古の桃とされています。弥生時代後期には大陸から栽培種が伝来し、平安時代から鎌倉時代には珍重され、当時の品種がそれほど甘くなく、主に薬用、観賞用として用いられています。明治時代には、甘みの強い水蜜桃が輸入され、食用として広まった、現在日本で食用に栽培されている品種は水蜜桃の品種改良したものが殆どになります。日本主な産地として、山梨県、福島県、長野県など降水量の少ない盆地で栽培され、日本最北端の生産地は北海道札幌市で、出荷数が極僅かになります。

桃の効能

① 桃に含まれているペクチンは、食物繊維の一種で、腸に働きかける栄養素であり、腸の動きを活発させ、善玉菌を増やし、便秘や下痢を解消し、腸内環境を整える効果があります。
② 桃に含まれているカリウムは、ミネラルの一種で、体内余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があり、むくみ解消に効果が期待できます。
③ 桃に含まれているビタミンCは、美肌の元となるコラーゲンを作る効果があり、シミや雀斑の原因となるメラニン色素の生成を抑制する効果があります。また、ビタミンCは、免疫力アップに役に立ちます。
④ 桃に含まれているビタミンEは、抗酸化作用があり、細胞の老化を抑制する効果が期待できます。
⑤ 桃に含まれているナイアシンは、ビタミンの一種であり、摂取した栄養をエネルギーに変える時に必要不可欠とされています。また、ナイアシンは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素を助けることができるとされ、酒好きにはお勧めです。

桃の選び方

●全体に着色しているものを選びましょう
●左右対称になっているもの、豊円形で変形していないものを選びましょう
●中玉以上のものを選びましょう
●表面全体に産毛があるものを選びましょう
●品種特有な甘い香りを放つものを選びましょう
●しっかりとして枝の着いた痕が残っているものを選びましょう

桃の保存方法

●桃は傷みやすく、あまり日持ちできない果物になり、買ってから2、3日で食べるようにしましょう、その場合常温保存がベストです。
●食べる前に1、2時間程度に冷蔵庫で冷やすと甘味が増します。