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vol.132 桜桃について

2022年8月1日

桜桃(さくらんぼ)とは、バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であり、実桜(みざくら)類の食用果実のことを称します。生産者は桜桃と呼ぶことが多く、商品化されるものはさくらんぼと呼ばれています。さくらんぼは、桜の実という意味で、「桜の坊」の「の」が撥音便となり、語末が短母音化したと考えられます。さくらんぼは有史以前から食べられており、原産地はアジア西部のトルコ共和国とされています。西アジアから鳥などによって種子が運ばれ、ヨーロッパ一帯で野生化したと言われています。そこから大西洋に渡ってアメリカに、そして太平洋を渡って日本に伝来したという説があります。もう一つの説は、江戸時代に中国の清から日本に伝来したと言われています。セイヨウミザクラが日本に伝えられたのは明治初期で、ドイツ人のガルトネルによってさくらんぼの旬は5月下旬から7月上旬になり、人気の高い佐藤錦は6月中旬から下旬にかけて、収穫、出荷されています。主な産地としては、山形県、北海道、青森、山梨、秋田、福島で栽培されています。特に山形県の生産量は全国の75%を占めるほどになっています。

さくらんぼの効能

① さくらんぼにビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、β—カロテン等のビタミン類がバランスよく含まれている為、美肌効果が期待できます。
② さくらんぼにビタミンDが含まれている為、カルシウムの吸収を助けることによって、骨粗しょう症の予防効果が期待できます。
③ さくらんぼにポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれている為、目の疲れを緩和する効果が期待できます。
④ さくらんぼの主要成分であるブドウ糖は、エネルギー源として身体に素早く吸収されます。また、代謝を高めるに必要なクエン酸等もさくらんぼに含まれているので、同時に摂取することで疲労回復効果が期待できます。
⑤ さくらんぼに含まれているソルビトールという成分は、虫歯になりにくくする効果が期待できる成分である為、虫歯予防効果が期待できます。
⑥ さくらんぼにカリウムが含まれている為、利尿効果、むくみ解消に効果が期待できます。
⑦ さくらんぼに鉄分、葉酸等の含有量豊富で、妊婦さんにお勧めの果物になります。

さくらんぼの選び方

●果皮に張りと艷がある物を選びましょう
●粒の大きい物を選びましょう
●表面に傷や変色のない物を選びましょう
●果皮全体着色している物を選びましょう
●軸が太くて綺麗な緑色している物を選びましょう

さくらんぼの保存方法

さくらんぼは温度変化に弱い為、常温保存で早めに食べきるのは基本
●さくらんぼいたみやすい為、触る時はそっと、優しくが鉄則
●気温10℃以下で風通しのいいところで、直射日光が当たらない場所に保存
●綺麗に洗ったさくらんぼは、水気をとり、通気性のいい容器に移し、濡れたキチンペーパーをかぶせて保存

さくらんぼの食べ過ぎに注意

●さくらんぼ食べ過ぎる、ソルビトールの過剰摂取に繋がる可能性がある為、腹痛、下痢、嘔吐などの症状ができる可能性があります。
●さくらんぼ100gあたりのカロリーは60Kcalもある為、カロリー摂りすぎる可能性があります。
●厚生労働省が推奨している1日当たりの果物の摂取量の目安は200gになり、単純計算で1粒6gぐらいのさくらんぼは33粒で、33粒のさくらんぼのカロリーは120Kcalにもなってしまいます。カロリー摂りすぎを防ぎたいであれば、1日15、16粒程度に抑えておいた方がお勧めです。