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vol.148 林檎について

2022年8月29日

林檎(りんご)とは、バラ科リンゴ属の落葉高木、またはその果実のことを称します。原産地はアジア西部と言われ、現在約7500以上の品種が栽培されており、亜寒帯、亜熱帯及び温帯で栽培に適し、暑さに弱い為、熱帯での栽培が難しいです。品種によりまちまちですが、8月から11月にかけて果実が実り、収穫されることになります。
林檎(りんご)は、紀元前から栽培されていたとみられ、16世紀から17世紀頃にかけてヨーロッパ中部以北各地で生産が盛んになり、19世紀中頃にはイギリスが大産地となりました。17世紀前半にヨーロッパからの移民によりアメリカに持ち込まれ、新種の開発や枝変わりの発見など大きな発展を遂げました。以降、世界各地で栽培されている品種の殆どはアメリカ由来するものとなっています。
中国の新疆と黄河の西の地域は中国最古の林檎の産地で、中国の東北部は小玉林檎の産地となっています。19世紀半ばになると、中国にも西洋林檎が導入され、商業的に生産される林檎の殆どが西洋林檎となっています。
日本においては平安時代には書物に記述がみられており、和林檎が日本へ持ち込まれたのは中国からと推定されますが、西洋林檎が西洋から持ち込まれると日本でも西洋林檎の方が一般的になりました。
和林檎は平安時代から明治時代にかけて栽培され食用やお供え物として珍重されていましたが。西洋林檎の導入、普及により衰退し、21世紀においても青森県以南の10程度の県でごく少数で生産が続いています。

林檎の効能

① 林檎に含まれているビタミンCは、病気への対抗力を高める効果があるだけではなく、抗酸化作用もある為、老化防止やがん等の予防効果が期待できます。
② 林檎に含まれているカリウムは、細胞の浸透圧を調整し、ナトリウム(塩分)の排泄を促進し血圧を下げる効果が期待できます。
③ 林檎に含まれている食物繊維は、水溶性食物繊維より不溶性食物繊維の方が多く含まれ、便のカサを増やすことにより大腸が刺激されるので、スムーズに排便する効果が期待できます。
④ 林檎に含まれているリンゴ酸は、疲労の原因である乳酸を減らすサポートをしてくれます。さらに、身体の新陳代謝を活発にしてくれるので、疲れを取り除く働きもしてくれます。
⑤ 林檎に含まれているポリフェノールは、動脈硬化を抑制する作用や、花粉症などのアレルギー症状を抑える作用、肌の美白効果も期待できます。

林檎の選び方

●果皮にハリ艷がある物を選びましょう
●ずっしりと重みがある物を選びましょう
●軸が赤く染まっていて、太めの物を選びましょう
●全体的に色付きが良い物を選びましょう

◎お尻が緑色の物は酸味が強め
◎果皮がテカテカしているのは熟した証
◎黄色系林檎は、表面に茶色サビと言われている点々がみられることがあるが、特に気にしなくでもよい(王林の場合、黄色がかかっている方酸味が弱い傾向がある

林檎の保存方法

*林檎の保存葉、水分を保つことによって、美味しさが持続できます*

●短期間保存する場合、冷暗所もしく冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●林檎の美味しさを保つために乾燥を防ぐことを目的に、ポリ袋に入れて冷蔵庫に保存しましょう
●より美味しさを長持ちしたい場合、一つずつ新聞紙で包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫に保存しましょう…新聞紙は湿度変化を調整する役割があり、ポリ袋は乾燥を防ぐ役割があり、冷蔵庫は、温度変化を保つ役割があります。