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vol.151 すだちについて

2022年9月1日

すだちとは、ミカン科の常緑低木ないし中高木であり、またはその果実のことを称します。徳島原産の果物であり、ゆずの仲間で、大きさは4㎝程、重さ40gぐらい小ぶりの柑橘類です。一年を通して手に入れることができますが、旬は夏から秋にかけて、初夏から7月頃まではハウス栽培されるものになり、8月から10月にかけては露地物が出回ります。

すだちの効能

① すだちの果皮に含まれているスダチチンは、ポリフェノールの一種で、糖尿病の予防、がんなどの生活習慣病の予防、改善に効果が期待できます。
② すだちに含まれているビタミンCは、含有量がレモン1.1倍で、活性酸素を除去し細胞の老化を防ぎ、免疫力アップで感染症予防に役に立ちます。
③ すだちに含まれているビタミンAは、目の機能を改善、夜間の視力を維持、目や皮膚の粘膜を構成する上皮細胞の生成に関わり免疫機能を正常にさせる効果が期待できます。
④ すだちの香りはリモネンなどの成分によるもので、精神をリラックスさせ、食欲を増進させる効果が期待できます。
⑤ すだちの酸味の元であるクエン酸は、疲労回復効果が期待できます。

すだちの選び方

●果皮全体が濃い緑色をしている物を選びましょう
●ハリと艷のある物を選びましょう
●持った時に重みを感じる物を選びましょう

◎露地栽培されたものは果皮が厚めで、硬いに対し、ハウス物は皮がやや薄い
◎露地栽培されたものは香りと風味が良いに対し、ハウス物は酸味がまろやか

すだちの保存方法

●乾燥しないように、ラップで包んでポリ袋に入れて、冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存しましょう
●露地栽培された物は、皮が硬い為比較的に長持ちするに対し、ハウス物はあまりに持ちしないので、早めにしようしましょう

◎保存している中、果皮が黄色くなってくると、香と酸味がやや減少し、味にはあまり影響ありません

すだちとカボスの違い

●すだちとカボスよく似た果実であり、両者のわかりやすい違いは大きさです。すだちはゴルフボールほどの大きさなのに対して、カボスはテニスボールほどの大きさになります。また特産地にも違いがあり、すだちは主に徳島県で生産されているのに対し、カボスは主に大分県になります。更に、カボスは清々しい風味の香りを持つことに対して、すだちと似ているようで若干違った上品で風味の良いよい香りを持っています。