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vol.152 シークヮーサーについて

2022年9月2日

シークヮーサーとは、ミカン科の常緑低木、柑橘類で、またはその果実のことを称し、日本の琉球諸島及び台湾にかけて自生しています。
和名では「ヒラミレモン(平実レモン)」と呼ばれ、沖縄の方言で「シー(酸っぱい)」、「クヮーサー(食べさせる)」で、「シークヮーサー」という名称は「酸を食わし」という意味になります。
沖縄県の特産品として知られているシークヮーサーは、8月後半から9月にかけて青切りシークヮーサー(完熟する前に収穫)が収穫され主に「酢の物用」に出回り、10月から12月中旬までに収穫したものが「原液ジュース用」に、12月下旬に2月末まで黄色く熟シークヮーサー(完熟した後に収穫)が「生食用」で出荷され出回るようになります。
沖縄県ではレモンの代わりに果汁を飲み物や料理に使われています。食用以外では、芭蕉布を織り上げた際にそのままでは硬い布を未熟なシークヮーサーの果汁で洗浄し、余剰の有機物を酸で溶かして柔らかくする用途に利用されています。

シークヮーサーの効能

① シークヮーサーに含まれているフラボノイド(ポリフェノールの)一種であるノビレチンという成分は、100gあたりの含有量は温州みかんの10倍以上と、カボスの3倍以上になり、血圧の上昇を抑制などの効果が期待できます。更に、血糖値が上がることによって肥満の原因になり、血糖値を下げる効果ある為、ダイエット効果が期待できます。
② シークヮーサーに含まれているビタミンCは、抗酸化作用が高く、ウイルスから身体を守る働きがあり、免疫力アップに役に立ちます。さらに、ビタミンCをしっかりと摂取することによって、きめ細かい白い肌を作ることも期待できます。
③ シークヮーサーに含まれているクエン酸は、レモンの約2倍もあり、疲れた時や運動をした後に摂取することで、疲労回復効果が期待できます。
④ シークヮーサーに含まれているカリウムは、身体に余分なナトリウム(塩分)を排泄させる働きがあり、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し、血圧を下げる効果が期待できます。
⑤ シークヮーサーに含まれているカルシウムは、100gあたり17㎎になり、神経興奮の抑制作用があり、神経伝導や筋肉収縮の調節効果が期待できます。
⑥ シークヮーサーに含まれているマグネシウムは、100gあたり15㎎になり、運動後の筋肉回復効果が期待できます。さらに、天然の精神安定剤とも言われ、精神の疲労回復効果が期待できます。

シークヮーサーの選び方

●皮にハリがあり綺麗で、みずみずしさを感じる物を選びましょう
●水分を多く含み、手に取ってずっしりと重みのある物を選びましょう
●ヘタが付いている物を選びましょう
●刺身やりょうりの酸味付けに使う場合、青い物を選びましょう
●生のままみかんのように食べる場合、十分に黄色く熟した物を選びましょう

シークヮーサーの保存方法

●生のシークヮーサーは、湿気の少ない涼しい場所なら、2週間ほど保存する
●夏場では、乾燥しないようにポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存することをお勧め

シークヮーサーの摂りすぎに注意

*一日摂取の目安は70㎖~100㎖(原液)が適量になる*
●空腹時、シークヮーサーを摂りすぎると、胃腸が荒れる可能性がある
●クエン酸の胃腸への刺激により、お腹が緩くなる恐れがある
●シークヮーサー自体の糖分が少ない為、あまり気にする必要がないが、飲みやすくするために、シロップなどを使用する場合、糖分の摂りすぎに注意