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vol.16 緑豆について

2022年2月4日

緑豆(りょくとう)は、マメ亜科の一年生植物、ヤエナリの種子のことで、小豆とは同属、グリーンピースとは別属別種です。インド原産、現在は、主に東アジアから南アジア、アフリカ、南アメリカ、オーストラリアで栽培されています。

日本では17世紀頃に栽培されている記録があります。現在主にもやしの原料として利用されることが殆どで、ほぼ全量輸入しています。

中国では、春雨の原料にするほか、月餅などの甘い餡や、お粥のような料理にもよく使われています。

香港やシンガポール、ベトナムでは、甘く煮たスープやデザートにすることが多く、冷やして固めたようなアイスキャディーもあります。

朝鮮半島では、もやしの原料として利用される以外に、豆そのものの料理や、餅菓子にも使われています。

南アジアから中央アジアにかけて、お米と一緒に炊き合わせた米料理(キチュリなど)は、よくたべられています。

緑豆の効能

1、漢方薬の一つとして、解熱、解毒、消炎作用がある
2、体内の熱をとる働きがある
3、大豆と同系有効成分サポニンが含まれ、抗酸化作用、抗アレルギー作用による花粉症やアトピー性皮膚炎の軽減が期待できる
4、血糖値の上昇を抑制する効果のあるα-グルコシダーゼ阻害作用もある

次回は、緑豆を使った調理例を紹介します。