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vol.168 空心菜について

2022年9月28日

空心菜(くうしんさい)とは、ヒルガオ科サツマイモ属の野菜、学名が蕹菜(ようさい)になり、つる性多年草だが、作物としては一年草として扱っています。東南アジア原産で、高温多湿の熱帯、湿地で多く栽培され、水耕栽培も可能であり、外見はサツマイモに似ており、茎が空洞になっていることから空心菜と呼ばれています。
日本では「空芯菜」という商標登録され、古くから沖縄県方面を経て九州に渡来し、真夏でも収穫でき、時期的に希少な葉野菜になります。

空芯菜の効能

1、 空芯菜にはβ‐カロテン豊富に含まれ、100gあたり4300㎍になります。β‐カロテンは抗発がん作用や免疫賦活作用で知られ、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持にも役に立ちます。
2、 空芯菜に含まれているカルシウムは、100gあたり47㎎になります。カルシウムは、骨や歯の材料となるほか、筋肉の収縮に関わる栄養素で、不足すると丈夫な骨が作られなくなる恐れがあります。また、空芯菜のカルシウムの吸収率が高くない為、カルシウムの吸収を促すビタミンDが豊富なキノコ類や魚介類と共に摂取することをお勧めします。
3、 空芯菜に含まれる鉄分は、100gあたり1.5㎎になります。鉄分は血液中のヘモグロビンを構成する栄養素になり、酵素を身体中に運ぶ働きに関わっており、不足すると息切れや疲労感などの貧血症状につながる恐れがあります。はカルシウムも豊富に含まれています。骨の生成に欠かせない
4、 空芯菜に含まれている食物繊維は、100gあたり3.1gで、そのなか不溶性食物繊維が2.7g、水溶性食物繊維が0.4gになります。食物繊維は不溶性と水溶性で作用が異なり、いずれも便秘改善効果が期待できます。
5、 空芯菜に含まれているビタミンB群は、全部で8種類あるビタミンB群のうち、ビタミンB12以外全部含まれています。特にビタミンB1は100gあたり0.10㎎になり、ビタミンB2は100gあたり0.20㎎が含まれています。ビタミンB1は、糖質のエネルギー代謝を助け、末梢神経の作用を正常に保ちます。またビタミンB2は、エネルギー代謝をサポートするほか、髪や皮膚の再生する作用があります。
6、 空芯菜に含まれている葉酸は、100gあたり120㎍になります。葉酸は細胞の再生を助け、赤血球の生成に関わり、不足すると貧血に繋がる恐れがあります。

空芯菜の選び方

●葉先まではりがある物を選びましょう
●緑が鮮やかで濃い物を選びましょう
●しなびて、葉の色があせたようなものは避けましょう
●根元の切口をみて、まだみずみずしく切られて時間が経っていない物を選びましょう

空芯菜の保存方法

●空芯菜は乾燥にとても弱く、すぐにしなびてしまい、出来れば根元の切り口にたっぷりと水を含ませたティッシュペーパーやキッチンペーパーなどで包んで上に、濡らした新聞紙などで全体を包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●空芯菜の持ち味はあのシャキシャキした食感のため、冷凍保存はお勧めできません

次回は、空芯菜を使った調理例を紹介します。