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vol.175 寒露について

2022年10月7日

10月8日(土)、二十四節季の第十七番の寒露(かんろ)です。
「暦便覧」によると、「陰寒の気に合って、露結び凝らんとすれば也」、意味としては、冷たい露の結ぶ頃、秋もいよいよ本番になり、菊の花が咲き始め、山の木々の葉も紅葉の準備に入り、稲狩りもそろそろ終わる時期になります。
寒露になれば、夜が長くなり、露が冷たく感じられる頃に、朝晩の冷え込みはきつくなります。空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなり、夜空を見上げると、より美しく綺麗に輝く月が見られます。
「寒露の候」とは、寒露の日から、次の節季「霜降(そうこう)」の前日まで使うことができます。今年の寒露は10月8日の為、10月8日から10月22日までは「寒露の候」と称することができます。

「寒露の三候」

① 「初候」…鴻雁来(こうがんきたる)、10月8日から10月12日、燕と入れ違いに雁が来たから渡ってくる頃になります。雁は日本で冬を過ごし、暖かい春になるとシベリアの方へ帰って行きます。ちなみに、毎年初めに訪れる雁を初雁(はつかり)と呼びます。
② 「次候」…菊花開(きくのはなひらく)、10月13日から10月17日、菊の花が咲く頃になり、菊の展示や菊まつり、品評会が行われ、菊には不老長寿の薬効があるとされ、旧暦9月9日の重陽の節句には、菊の花を浮かべた菊花酒を飲む風習があります。
③ 「末候」…蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)、10月18日から10月22日、蟋蟀(こおろぎ)が戸口でなく、この候の蟋蟀は夏から冬にかけてみられ、鈴のような音色を響かせています。

この時期には秋が深まり、朝晩ぐっと冷え込み、秋の味覚が充実する時期になります。椎茸や松茸といったきのこ類は旬になり、網焼きに醤油を垂らし、芳醇な香りが漂い、旨味に舌も心も満たされます。また、秋サバは脂がのって塩焼きにし、味噌煮にしても旨味を存分に感じることができます。