Blog
ブログ

vol.179 トマトについて

2022年10月14日

トマトとは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯原産のナス科ナス属の植物であり、多年生、その果実のことを称し、果実は食用として利用されています。日本には江戸時代の17世紀初めに、オランダ人によって長崎へ伝わったのが最初とされています。また、食用として利用されるようになったのは明治以降で、1868年欧米から品種が導入され、「赤茄子(あかなす)」と呼ばれたが、当時トマト独特な青臭い匂い日本人に馴染めず、野菜として普及したのは19世紀末(1887年頃)からとされています。さらに、日本人の味覚に合った品種の育成が盛んになったのは昭和時代からで、20世紀に入りトマトの生産が日本各地で普及し、第二次世界大戦後になってトマトの需要が飛躍的に増大してきました。現在では、真っ赤に実る果実は長期間に渡って収穫が出来、日本では一部の地域を除き冬に枯死する一年生植物であるが、熱帯地方などでは多年生で適切な環境の下では長年月にわたって生育し続け、延々と開花と結実を続けることが出来ます。

トマトの効能

① トマトに含まれているリコピンは、トマトの赤色成分で、強い抗酸化作用があり、肌のシミやシワなどの予防に役に立ちます。ちなみに、リコピンの効力は、同じく抗酸化作用を持つβ‐カロテンの2倍になり、ビタミンEの100倍とも言われています。さらに、リコピンは熱に強いため、加熱しても効能を損なうことなく、油と一緒に調理することで、身体に吸収されやすくなるのは最大な特徴になります。
② トマトに含まれているビタミンCは、ストレス軽減や、風邪に対する抵抗力を強める効果が期待できます。ちなみに、大きめのトマト1個で一日必要なビタミンCの約1/3の量摂取することが出来ます。さらに、ビタミンCは、鉄やカルシウムの吸収を良くする働きも期待できます。
③ トマトに含まれているβ‐カロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換され、免疫機能のアップや、視力を調整する効果も期待できます。
④ トマトに含まれている食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方になります。肉厚なトマトの独特な食感はペクチンという水溶性食物繊維が豊富な為であり、ペクチンは血中コレステロール値を下げる働きが期待できます。ちなみに、ペクチンを積極的取りたい場合トマトの丸かじりがお勧めします。さらに、不溶性食物繊維は、便のカサを増やす働きがきたい期待でき、便通を整えたい方にお勧めの食材になります。
⑤ トマトに含まれているクエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、胃液の分泌を促し、蛋白質の消化を助け、食欲増進により栄養の吸収を良くする効果が期待できます。
⑥ トマトに含まれているカリウムは、体内に過剰な塩分を排出し、血圧上昇を防ぐ働き効果が期待できます。
⑦ トマトに含まれているカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ性ミネラルは、肉や魚の付け合わせとしても好適なわけです。

トマトの選び方

●好みの産地、栽培方法を覚えておくこと…トマトは産地や栽培方法、品種で味がかなり違っている為、一度食べて美味しかったら産地や栽培方法を記録しておくことをお勧めする
●丸く重みがある物を選びましょう
●トマトのお尻に放射状の筋を見つけること
●ヘタをみて鮮度チャックをしましょう

トマトの保存方法

●まだ緑色の部分が残っているトマトはまだ完熟していないものと判断、室温に置いておき、追熟させて全体が赤くなるのを待つ
●完熟したトマトは、ポリ袋に入れて、お尻が潰れないようヘタを下にして、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

注意点

●トマトは水分が多く、身体を冷やす作用がある為、摂りすぎに注意しましょう。
●トマトは食物繊維が豊富に含まれている、食べ過ぎるとお腹が緩くなる原因になる為、摂りすぎに注意しましょう。

次回は、トマトを使った調理例を紹介します。